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» 2013年12月10日 10時00分 UPDATE

30分で復旧できるDR環境を! 清水建設が刷新した基幹系システム基盤とは

東日本大震災以降、BCP策定を最重要課題に挙げていた清水建設。そうした中、日立のストレージ先進技術とVMwareによる仮想化技術を活用してデータベース基盤を刷新。データロスのないディザスタリカバリと処理能力の高速化を実現した。

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 「子どもたちに誇れるしごとを。」を企業理念に、数多くの建造物を世に送り出してきた清水建設。世界遺産に登録された文化遺産の保存・再生を数多く手掛けていることでも有名で、近年では伝統と最先端を融合させた東京・銀座のランドマーク「歌舞伎座」再生プロジェクトでも話題となりました。

 東日本大震災以降、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の策定を最重要課題と位置付けていた同社は、このたび基幹系のOracle データベース基盤をVMware vSphereで仮想化し、VMware vCenter Site Recovery ManagerとHitachi Unified Storage VM(以下、HUS VM)の連携により、万一の際にもわずか30分で復旧できるディザスタリカバリ環境を構築しました。

導入前の課題:統合Oracle環境のBCPが急務に

清水建設 情報システム部 インフラ企画グループ グループ長の市橋章宏氏 清水建設 情報システム部 インフラ企画グループ グループ長の市橋章宏氏

 大手ゼネコンの清水建設にとって、BCPは自社の経営資産を守るだけでなく、被災地の復旧・復興支援や、お客さま支援をする上でも最重要のテーマです。このため同社の情報システム部では東日本大震災以降、社内システムの基幹系データベース基盤である「統合Oracle環境」のディザスタリカバリ(DR)環境構築に取り組んできました。

 「Oracle 11gで構築された統合Oracle環境では、大小合わせて100以上の業務システムが稼働しています。このデータベース基盤に問題が起こると、当社の業務の大半が停止してしまいます。これまでも災害時でも業務を復旧できるDR環境の構築は行ってきましたが、東日本大震災の教訓を受け、想定外の事態に対応可能なDR環境の構築が必要だと考えました」と語るのは、情報システム部 インフラ企画グループ グループ長の市橋章宏氏。

 同じくインフラ企画グループ 課長の武井英明氏も「構築後4年を迎えるデータベース基盤では、増え続ける業務を支える処理能力の向上も重要なテーマとなっていました。そこで基盤更改を契機に、DRと性能向上という2つのテーマを実現する新基盤の検討を開始したのです」と語ります。

選定した理由:VMwareの実績と日立ストレージの信頼性を評価

清水建設 情報システム部 インフラ企画グループ 課長の武井英明氏 清水建設 情報システム部 インフラ企画グループ 課長の武井英明氏

 清水建設が選択したのはVMware vSphereによる仮想化でした。

 「DRでのデータ移動性と性能向上、コストの最適化をともに実現するには仮想化しかないと判断しました。そこで、既存の統合Oracle環境を構築していただいた日立ソリューションズさんに要件定義の段階から参加していただき、VMware vSphereによる仮想化と、そのVM(仮想マシン)のフェイルオーバーを自動化するVMware vCenter Site Recovery Manager(SRM)によるDRというプランを採用しました。OracleとVMware双方に精通した日立ソリューションズさんには大きな信頼を寄せていましたので、不安は何もありませんでした」 と市橋氏は振り返ります。

 DRと性能向上の要となるストレージ基盤には、HUS VMが選ばれました。「ハイエンドクラスの性能とコストパフォーマンスの高さ、100km以上離れたリモートサイトにほぼリアルタイムでのレプリケーションを実現できる非同期リモートコピー機能Hitachi Universal Replicator(UR)が使えることなどが決め手となりました」と武井氏は語ります。

導入後の効果:わずか30分での事業継続を実現。処理性能も10倍に

清水建設 情報システム部 システム運営グループ 課長の寺平将高氏 清水建設 情報システム部 システム運営グループ 課長の寺平将高氏

 清水建設と日立グループは、東京と群馬のデータセンターに、同一構成のVMware vSphere環境を構築し、SRMとURの機能を利用して、リアルタイムに業務データとバックアップデータが同期できる環境を構築。万一の際のサイト間切り替えは約30分。データロスもほとんどないため、リモートサイトですぐに業務を再開できるようになります。投資対効果を高めるため、リモートサイトでは平常、ステージングと開発環境を稼働させています。

 「本来なら双方のサイトに本番環境を用意しますが、VMware vSphereの柔軟性を生かし、通常は開発用に使っているリモート側のリソースを非常時はシュリンクさせて本番用に用いることで、コストの最適化を図りました」と、システム運営グループ 課長の寺平将高氏は説明します。

 正サイトのHUS VMではSASディスクに加えて高速なSSDも適用されており、ストレージ階層仮想化機能Hitachi Dynamic Tieringを使ったアクセス性能の高速化とストレージ階層の効率利用を実現。最新鋭のCPUを搭載したHA8000サーバとの連携で、SQLのレスポンス性能が最大10倍に向上し、10時間かかっていたバッチ処理も約30分で終了するようになりました。

清水建設 情報システム部 インフラ企画グループの坂口優太氏 清水建設 情報システム部 インフラ企画グループの坂口優太氏

 システム構築を支援した日立ソリューションズと日立に対してインフラ企画グループの坂口優太氏は、「日立さんは実質2カ月という短期間で、これだけ大規模なデータベース基盤の仮想化とDRを見事に実現してくださいました。そのスピード感と問題解決能力の高さには本当に驚かされました」と高く評価します。

 今後も清水建設は、物理環境で稼働しているOracleデータベースを順次、VMwareの統合Oracle環境へ移行するとともに、より高性能なオールフラッシュのストレージの適用も検討しています。200年を超える歴史を持つ清水建設のシステムを、これからもVMware製品と日立のプラットフォームが支えていきます。

清水建設が実現したシステム構成例 清水建設が実現したシステム構成例

 ※本記事は、日立製作所より提供された記事を許諾を得て再構成したものです。



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