1分で分かる SAPジャパンのビジネス戦略

SAPジャパンでは、昨年来、5つの事業戦略分野に注力し、ビジネスの拡大を図っている。

» 2013年12月16日 11時33分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは、ドイツ・ワルドルフに本社を持つSAP AGの日本法人として、1992年に設立。エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア大手として、25業種におけるさまざまな規模の企業を支援している。

 設立当初から「SAP R/3」という当時の主力製品であるERPシステムを日本市場で提供開始しており、日本企業のリアルタイム経営を支援し、業務アプリケーションの標準化と簡素化を進めてきた。昨今、SAPジャパンでは、「標準化(standardization)」「簡素化(simplification)」「スピード(speed)」を軸とした提案を推進しており、これらを実現するソリューションとして、(1)アプリケーション(2)アナリティクス(3)データベース&テクノロジー(4)モバイル(5)クラウドの分野に戦略的に注力している。

 アプリケーションには、SAPが創業以来の主力製品としている基幹システム「SAP ERP」が含まれる。アナリティクスでは、2008年に買収したBusinessObjectsの分析ソフトウェアを中心とし、アプリケーションに格納された情報を分析することでインテリジェンスを生み出している。

 データベース&テクノロジーの分野では、独自で開発した高速インメモリプラットフォーム「SAP HANA」や、2010年に買収したSybaseのデータベースにより、企業のビッグデータをリアルタイムに分析し、インサイトを得ることで迅速な意思決定を支援する。モバイルでは、SybaseおよびSycloの製品が主力となっている。

 クラウドでは、2012年に買収したタレントマネジメント関連サービスのSuccessFactorsや、企業向けオンラインマーケットプレイスのAribaに加え、SAPのあらゆるアプリケーションをクラウド化し、その共通基盤として「SAP HANA Cloud Platform」を提供するとしている。(執筆協力:SAPジャパン株式会社)

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