あんしん生命、ペーパーレスの生保申込システムの運用スタート導入事例

東京海上日動あんしん生命保険は、スマートデバイス上で生命保険申込手続きができるサービス「らくらく手続き」の本格運用を開始した。

» 2014年01月08日 15時09分 公開
[ITmedia]

 東京海上日動あんしん生命保険(あんしん生命)が、ペーパーレスによる生命保険の申込手続きシステム「らくらく手続き」の本格運用を開始させた。同システムを開発した富士通が1月8日に明らかにした。

 「らくらく手続き」は、従来は紙で行っていた生命保険の申込手続きをスマートデバイスからもできるようにしたもの。代理店など利用するタブレットデバイスやノートPCなどの入力端末からインターネットと代理店オンラインシステムを経由してシステムに接続、いつでも、どこでも手続きができる。1回の操作で4契約までの手続きでき、複数契約をする顧客の書類手続きの手間を大幅に軽減してくれるという。

 保険契約書類には契約者の署名が必須となるが、同サービスでは端末から電子ペンを使って署名データを取り込める。電子署名の入力では、OSやタブレットの機種によって文字のかすれや切れなどが発生することがあるが、あんしん生命はこの問題を解消した電子自署機能を富士通と共同開発した。

 セキュリティ対策として、入力された顧客情報はあんしん生命のデータセンターへ送信され、代理店や取扱者の端末には残らない仕組みだ。また端末ごとに操作性や画面の見た目の違いといった問題が生じないようHTML5で構築されている。

 今回の開発で富士通は、金融系の大規模基幹系システム開発では前例のないアジャイル開発技法を適用し、予定通りの工期でシステムを完成させたという。アジャイル開発技法では、オーナー部門の評価に基づいて改善を繰り返すが、同社は作業を迅速化するため、オープンソースのテストツールを活用し、人的リソースに頼らないシステムテストの自動化を実施した。

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