良品計画、「MUJI passport」のデータ解析環境を整備導入事例

年間3億件レベルが見込まれるデータの分析に、TableauのBIソフトとAmazon Redshiftを利用している。

» 2014年01月27日 14時42分 公開
[ITmedia]

 「無印良品」を運営する良品計画が、スマートフォンアプリ「MUJI passport」のデータを分析するための環境を整備し、2013年12月から運用を開始したという。分析ツールを提供するTableau Japanが1月27日に発表した。

 MUJI passportは、来店時や商品購入時のポイント進呈や店舗在庫の確認機能を提供。2013年5月のサービス開始から7カ月で130万ユーザー以上が利用するという。良品計画ではMUJI passportの利用データなどを解析することで、顧客のニーズや購買行動を迅速かつ正確に把握し、商品戦略や経営判断に活用することを目指している。

 良品計画のWEB事業部が扱うデータ量は年間3億件以上と見込まれ、このデータ管理にAmazon Web ServicesのデータウェアハウスサービスAmazon Redshiftを採用。データの解析や可視化、共有のためのソフトウェアに、Tableau DesktopとTableau Serverを導入した。データ分析官を含めて数人がTableau Desktopを利用してデータの解析などを行い、Tableau Serverで情報を共有、営業や業務判断、会議などに情報を活用しているという。

 良品計画 WEB事業部 システム担当課長の山際高志氏は、今回の発表で「今後は、『誰が、どのような人が』その商品を買ったか、『どのような動機や購買行動がそこにあったのか』をデータが示唆してくれるはず。社内の個々のデータを連携して使えば、顧客ニーズをより正確に把握し、クロスセルなどのサービス向上にもつながる」とコメント。直感的にデータを視覚化できる点や導入の容易性、低コストなどの点が採用の決め手になったという。

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