Evernote、サーバ側の改善で同期速度が“4倍”に

年頭にユーザー体験改善の決意表明をしたEvernoteのリービンCEOが、その一環としてファイル同期を高速化したと発表した。

» 2014年01月30日 15時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Evernoteは1月28日(現地時間)、サーバシステムを根本的に刷新した結果、同期速度が従来の4倍になったと発表した。

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 扱っているファイル数が少ないユーザーはあまり差を感じないかもしれないが、多数のファイルを複数の端末で同期しているユーザーは大きな違いに気付くはずだと、フィル・リービンCEOが公式ブログで説明している。

 同氏は今月4日、2014年は新しいユーザーを獲得するよりも、既存のユーザーのために製品の品質を向上させるという決意表明を行った。今回の改善はその公約実現のはじまりといえる。

 立ち上げ当初は十数台だったサーバは今では700台以上になり、複数のデータセンターに分散している。Evernoteのオリジナルの同期システムを使い続けるのは困難になってきていたため、1年前に根本的に再設計し、ハードウェアもアップデートし、何度もテストを繰り返したという。その後段階的に新しいシステムに移行し、ついに新しい同期システムへの移行が完了した。

 すべてサーバ側の変更なのでユーザーが設定を変更したりする必要はない。今後、Evernoteのすべてのアプリで新システムに最適化するためのアップデートを行う計画。これにより、同期速度はより速くなる見込みだ。

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