Windows版Chromeの拡張機能、アプリストアへの登録義務期限を延長へ

当初2014年1月に設定していた移行期限を5月1日に延長。この期限を過ぎるとChrome Web Storeに登録されていない拡張機能は自動的に無効になる。

» 2014年02月28日 07時28分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]
Googleより

 米Googleは2月26日、Webブラウザ「Chrome」のWindows版の拡張機能を全てWebアプリストアの「Chrome Web Store」にホスティングすることを義務付けるとした方針について、移行期限を5月1日まで延長すると発表した。

 この方針は、Chromeの拡張機能を悪用してユーザーの許可なく設定を変更してしまうなどの不正が横行している実態に対応して、Googleが2013年11月に打ち出した。この時点では、Chrome Web Storeでのホスティングに移行する期限を2014年1月に設定していた。

 GoogleはWindows版Chromeのβ版については、2月からこの措置を実行して、ユーザーやデベロッパーのフィードバックを募った。その結果、移行にはもうしばらく時間が必要だという意見がデベロッパーから寄せられたため、期限を5月1日まで延長することにしたという。

 5月1日以降はWindows版Chromeの安定版にもこの方針が適用され、Chrome Web Storeに登録されていない拡張機能は自動的に無効になる。期限を過ぎてから登録した場合は、ユーザーが手作業でその拡張機能を有効にしたり、インストールし直したりする必要が生じる。

 この方針が適用されるのはWindows版Chromeのβ版と安定版のみ。Windows版のDev/Canary版と、MacおよびLinux向けのChromeについては引き続き、Chrome Web Storeに登録していない拡張機能も利用できる。

 拡張機能はSNSなど各種のサービスで利用され、通常はインストールする際に許可を求めるメッセージが表示される。しかし、このメッセージを出すことなく密かにインストールされ、Chromeの設定を上書きしてしまう悪質な拡張機能が横行していた。

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