Google、純利益は過去最高だが売上高は伸び悩み

Googleの1〜3月期の決算は、売上高が前年同期比19%増、前期比2%減となった。ペイドクリックは26%増だが、モバイルへの移行でクリック単価が9%減った。

» 2014年04月17日 07時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが4月16日(現地時間)に発表した2014年第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高は前年同期比19%増、前期比2%減の154億2000万ドル、純利益が3%増の34億5000万ドル(1株当たり5.04ドル)で、純利益は過去最高を更新した。非GAAPベースの1株当たり純利益は6.27ドル。売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測を下回った(アナリスト予測では売上高は155億8000ドル、1株当たり純利益は6.33ドル)。

 同社は4月2日に株式分割を実施している。

 Lenovoへの売却が決まっているMotorola部門は非継続事業として扱っている。Motorolaの売上高は前年同期比17%増の14億5000万ドル、純損失は1億9800万ドルだった。純損失は前年同期の1億8200万ドルからさらに拡大した。

 google 四半期売上高推移

 営業利益は10%増の41億2000万ドル、非GAAPベースの営業利益率は5ポイント増の34%だった。トラフィック獲得経費(TAC)は32億3000万ドルで、広告売上高の23%を占めた。

 ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で26%増。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比で9%減だった。クリック単価はここ数期、単価が比較的低いモバイル広告の割合が高くなるにつれて低下している。

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比21%増、前期比1%減の104億7000万ドルで売上高の68%を占めた。直営サイトの収入が前期を下回ったのは少なくともここ8四半期で初めてのことだ。

 AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は4%増の34億ドルで全体の22%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は48%増の15億5000万ドルで全体の10%を占めた。

 同四半期末時点の正社員数は、Motorolaの3659人を合わせ、世界で4万9829人。前四半期末時点から2073人増加した。

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