アプリがApp Linksを採用すれば、ユーザーは例えば映画紹介アプリ内からチケット販売アプリを起動することなどができるようになる。Mailbox、Hulu、Tumblr他20社以上が参加を表明した。
米Facebookは4月20日(現地時間)、開発者会議「F8」において、モバイルアプリ間の連係を可能にするマルチプラットフォームのオープンサービス「App Links」を発表した。
App Linksは米AppleのiOS、米GoogleのAndroid、米MicrosoftのWindows Phoneのモバイルアプリをサポートする。
アプリ開発者は、アプリのコンテンツに数行のコードを追加することでApp Linkメタデータをパブリッシュできる。このコンテンツにリンクするアプリはメタデータを利用してアプリに“deep-link”できるようになる。例えば映画紹介アプリ内に映画のチケット販売アプリへのリンクをApp Linksで入れておけば、ユーザーは映画紹介アプリからチケット販売アプリを直接開いてチケットを購入し、また映画紹介アプリに戻ってくることなどが可能になる。そのユーザーがチケット販売アプリをインストールしていなければ、インストールページが開く。
こうしたアプリ間連係は、例えば米Googleや米Microsoftなどが自社アプリ間では可能にしていたが、メーカーを超えてのアプリ連係は難しく、上記のようなケースでは、チケット販売のWebサイトへのリンクを置くことが多い。
Facebookが自社アプリにこの機能を採用する他、立ち上げ段階でMailbox、Pinterest、Hulu、Tumblr、Vimeo、Quipなど、20社以上がパートナーに名を連ねた。
iOSおよびAndroidの公式Facebookアプリのニュースフィードやプロフィール上のURLがApp Linksに対応する予定。例えばユーザーやFacebookページがアプリのコンテンツのURLを投稿すると、そのURLをタップするとアプリが起動することになる。
App Linksは、Facebookが昨年4月に買収した米Parseの技術に基いて開発した。
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