複雑化するシステムと巨大化するデータを保護できますか? 記者が「使える!」と確信した最新バックアップ時間・手間・コストに悩むIT管理者へ

システムやデータの増大化が止まらない。業務に不可欠なシステムやデータの確実な保護はIT部門にとって至上命題だ。しかし、バックアップに伴う時間はどんどん長くなり、運用も煩雑になる一方、コストは増やせない。こうしたバックアップを取り巻く現状に対し、最適な解決策を提示したのがCA Technologiesの新製品「CA arcserve UDP」だ。

» 2014年05月19日 10時00分 公開
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バックアップの課題にピタリと合う!?

 CA Technologiesは2014年5月13日、バックアップ/リカバリソフトウェアの新製品として「CA arcserve Unified Data Protection」(以下、CA arcserve UDP)を発表した。同社が従来提供してきたバックアップ/リカバリ製品の多彩な機能が統合され、単一製品であらゆるバックアップの課題に対応することを目指したソリューションである。

 最初にCA arcserve UDPの概要を耳にした瞬間、バックアップ業務を担うIT担当者たちの求める課題の解決に、この製品がピタリと当てはまるのを感じた。

 実はTechTargetジャパンで2013年7月に、バックアップに関する読者調査を実施し、ユーザー企業のIT担当者がバックアップで抱える課題を抽出している。

 調査では回答者の約4割はいまだに「バックアップ環境を構築していない」ことが分かった。その理由として挙げられたのは、「導入コストが高い」「設定や運用管理が難しい」「費用対効果が見えにくい」といった点だ。

バックアップ環境を構築しなかった理由(出典:TechTarget Japanバックアップ/リカバリ環境に関する読者調査)

 また、構築済みユーザーでも56.6%は「物理環境のみ」としており、「物理/仮想環境の両方でバックアップを実施している」というのは38.6%に留まる。仮想環境のバックアップの課題では「物理/仮想環境で個別に管理しなければならない」「バックアップ/リストアに時間がかかる」といった点が挙がった。

 以前、バックアップ環境の構築を検討中というユーザー企業への取材で、IT担当者はこのようにコメントしていた。

「2011年の東日本大震災をきっかけに、この1年ほど経営陣からシステムやデータの保護の強化を指示されている。バックアップは重要だが、実はサーバ仮想化プロジェクトや日常の運用業務に追われてしまい、これまでバックアップやデータ保護の検討が後回しになっていた。仮想化環境も含めてシンプルに運用できるバックアップ製品をすぐにでもほしい」

 CA Technologiesによると、CA arcserve UDPを開発するにあたって意識したのは、「データ容量の増加に伴うバックアップ時間の長期化」「仮想化統合基盤によるバックアップ運用の複雑化」「データの遠隔保管や災害対策にかかるコストの増加」の3つの課題だという。

 CA arcserve UDPは、上述の調査結果や実際のコメントで浮かび上がったユーザーの現状をまさに正確に踏まえた製品というわけだ。

長期化するバックアップ時間の削減

 データ量の増加率は年々加速している。同時にビッグデータ活用を見据えて企業内に蓄積されるデータ容量も増える一方であり、こうなるとバックアップに要する時間がどんどん長期化する。従来のバックアップ運用では終業後にバックアップジョブを開始し、翌日の始業前までに終わらせるというのが一般的だ。しかし、始業時間までにバックアップジョブが完了できないという現象が生じている。

 そこで、バックアップ対象となるデータ量を削減するために増分/差分バックアップといった手法が導入されてきた。しかし、その副作用としてリストア手順が複雑化して、最悪の場合、きちんとバックアップされているにもかかわらず、正しく復旧できないといった本末転倒な状況に陥ることもあったという。

 CA arcserve UDPはイメージバックアップを基本としており、ハードウェアやシステムに障害が発生した場合には、リストアしたい時点のバックアップデータを指定するだけで迅速にシステム全体を復旧できる。OSやアプリケーションの再インストールやデータのリストアといった手順を踏む必要がない。この手法ではバックアップ対象データの容量が増えてしまうのではないかと思われるかもしれないが、CA arcserve UDPではデータ量の削減に独自の技術(I2テクノロジ)を組み込むことで、結果的にバックアップ時間の短縮を実現している。そのポイントはバックアップ対象をファイル単位ではなくディスク上の変更ブロック単位としていることだ。特に大容量ファイルの一部分だけが書き換えられた場合に効果的である。

 また、CA arcserve UDPは継続的に増分バックアップだけで運用を行うことができる。初回だけフルバックアップを取り、それ以降は増分バックアップだけを繰り返す。ユーザーが設定した世代数に達するとフルバックアップと一番古い増分バックアップを自動的にマージするため、バックアップで最も時間のかかるフルバックアップを取り直す必要がない。

バックアップデータの自動メンテナンス機能によって、フルバックアップを取り直す必要がない

 リストア時には、異なるハードウェアへシステム丸ごと復旧したり、使いなれたエクスプローラからドラッグ&ドロップのマウス操作だけでファイル復旧することもできる。このように、バックアップの専門知識がないような方であっても簡単に操作できるのが特徴だ。

バックアップ運用の複雑化を解消

 バックアップ運用の煩雑化と負担増もIT担当者にとって深刻な問題だ。先のアンケートでもあったように、物理サーバと仮想サーバをそれぞれ異なるツールや手順でバックアップしていたり、仮想化統合プロジェクトの実施など日々変化する要件に対応しなければならない。しかし、多くのバックアップソフトは、対応範囲が限られていて、IT担当者自身のスキルにたよって運用されてきた。

 CA arcserve UDPは、物理サーバ、仮想サーバであっても、またWindows 、LinuxなどOSが混在していても手順を変えることなく、単一のインタフェースからバックアップ業務を一元的に管理できる。ブラウザでどこからでもアクセスできることも、管理者にとっては嬉しいポイントだ。

 従来のイメージバックアップでは難しかった柔軟なスケジュール設定も可能となった。日次、週次、月次といった設定に加えて月末の週末にバックアップを実行するといったこともでき、少ない世代数で長期間のバックアップデータを保持できる。これらの運用管理の向上はサーバ台数が多い、特に仮想化統合基盤で効果的といえる。

 仮想化統合基盤への対応ではエージェントレスバックアップを提供している。VMware vSphereと Microsoft Hyper-V上の個々の仮想マシンにはエージェントを入れずにハイパーバイザの機能を活用し、ハイパーバイザレベルで一括してバックアップする。これはバックアップ環境の構築/運用の手間を削減するだけでなく、ユーザーの懸念事項でもあった「仮想化環境のバックアップ/リストアに時間がかかる」という問題も解決する。

 エージェントレスでバックアップしていても仮想マシンだけでなくファイル単位やデータベース単位など柔軟にリストアできる。また、物理サーバのバックアップイメージを仮想サーバに変換し、ハイパーバイザ上にリストアさせる「P2V」機能なども標準でサポートしているので、物理サーバと仮想サーバが混在するような場合でも環境の違いに左右されることなく柔軟に運用できる。シンプルに操作できるため、万一の復旧作業時にも混乱を来たすようなことはないだろう。

複数の物理/仮想サーバのバックアップ操作や管理がシングルコンソールで行える

コスト増の課題を解決

 東日本大震災以降、ユーザー企業のバックアップに対する意識が変化しつつある。システムをバックアップするだけでなくさらに安全性を高めるために、バックアップデータを遠隔地に保管することが一般的になった。

 とはいえ、従来のディザスタリカバリやデータのリモートレプリケーションは大規模かつ高価なソリューションになりがちで、中堅・中小企業のようなユーザーが簡単に利用できるようなものではない。また、物理/仮想を問わずサーバ台数が増加しているが、こうなるとバックアップ対象のシステムが増えると同時に、バックアップソフトウェアのライセンスコストを押し上げる。

 CA arcserve UDPは、標準でバックアップデータの転送機能を備えている。このため、バックアップデータを転送して遠隔地に保管する場合なら、追加コストが必要ない。バックアップデータを二次バックアップとしてテープにも書き出すこともできるので、従来のように可搬性や長期保存性に優れたテープメディアのメリットを生かしたバックアップシステムも構築できる。

 バックアップデータの重複排除にもユニークな機能がみられる。重複排除処理は、まずバックアップ対象ノード側で実施する。さらに複数の保護対象から転送されたバックアップデータ全体の重複排除を行うため、最大で95%(※CA調べ)のデータ削減率を実現する。これは仮想化統合基盤や複数拠点で運用している場合に、より効果を発揮するため、保護対象の範囲が拡大してもバックアップデータの容量を劇的に削減でき、結果的にバックアップ時間が短縮できる。

遠隔地へバックデータを容易に転送でき、効率的な重複排除によって転送容量も少ない

 また、拠点が複数箇所にわたる場合は各拠点の復旧ポイントサーバ同士でLAN/WANを介してレプリケーションを行うので、CA arcserve UDPのみでデータの保全性を高められる。もちろん、パブリッククラウドサービスやプライベートクラウドを連携する環境も構築できる。

 ライセンス体系も非常にシンプルで、物理サーバ向けの「サーバ台数課金」、仮想サーバ向けの「CPUソケット数課金」、データ容量に応じた「データ容量課金」の3つのみである。要件に併せて「Workstation」「Standard」「Advanced」「Premium」「Premium Plus」の5つのエディションから選択する。CA arcserve UDPを活用すれば、コスト効率にも優れたバックアップシステムを構築できるだろう。

多様なニーズに対応できる「統合型」の価値

 CA arcserve UDPは、バックアップ対象がサーバ1台という環境から、複数拠点でサーバが運用されている環境まで、単一製品でシームレスにカバーできる統合的なバックアップソリューションだ。ライセンス体系もシンプルであり、バックアップ対象とするサーバに合わせて購入するだけ。システムやデータが小規模でも大規模でも無駄なコストは発生しない。

 バックアップ対象サーバ数や個々のシステムが保持するデータ量は今後も増大傾向が続くだろう。元々CA arcserveシリーズは、小規模なシステムやデータをバックアップするというコンセプトから出発し、企業のシステムやデータが増大化するのに合わせて発展してきた歴史と実績を持つ。CA arcserve UDPにおいてデータ量が増大しても高い性能を維持し、運用の負担を軽減できる工夫が随所にみられるのは、こうした歴史と実績の積み重ねであるからだろう。

 いまは、まだシステムやデータが小規模だという企業でも、将来は複雑かつ大規模なものになっていくだろう。CA arcserve UDPは既に顕在化している種々の課題にいち早く対応している。今後長く使い続けられる最新世代のバックアップソリューションであるのは間違いないだろう。

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提供:CA Technologies
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2014年6月18日