参天製薬、安全性情報管理のクラウドサービスを導入

参天製薬は、医薬品、医療機器の安全性データの可視化の向上、各国・地域の規制への対応を目的に、オラクルの製薬業界向け安全性情報管理のクラウドサービスを導入した。

» 2014年07月08日 16時37分 公開
[ITmedia]

 参天製薬がOracleの製薬業界向け安全性情報管理のクラウドサービス「Oracle Argus Cloud Service」を導入し、法令順守、製品と患者の安全確保とビジネス成長の支援を強化する。日本オラクルが7月8日に発表した。

 製薬企業には、副作用に関する情報を関係当局に報告する業務があり、各企業ではグローバル化に伴ってこの業務が複雑になっている。こうした状況に対応するため、安全性管理を一元的に実施できるソリューションの導入が急がれているという。

 Oracle Argus Cloud Serviceは、主にグローバル展開するヘルスサイエンス企業・組織を対象とした包括的な医薬品安全性管理アプリケーション。幅広い製品の安全性情報に基づいた迅速な意思決定を支援する。

 参天製薬は、Oracle Cloud上にOracle Argus Cloud Serviceを搭載した一元管理が可能な安全性情報プラットフォームを構築。これにより、製品の安全性に関する潜在的な問題が発生した場合でも、迅速に情報を整理し、複雑化する規制要件への適合を円滑に行うことができるようになった。さらにグローバル市場における新たな地域への事業展開の際にもスムーズに安全管理体制を構築することが可能となった。

 参天製薬は、オラクル・コンサルティングの協力を得て、ソリューションの導入とデータの移行を10カ月間で完了させた。迅速な展開、高い可用性、適時メンテナンス、ITスペシャリストによるプラットフォームの管理、ITコストの予測を実現できたことから、同社では、グローバルな医薬品の安全性監視を実現するパッケージ「Oracle Argus Safety」の展開を世界各地の事業で進める予定だ。

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