Twitter、ディープラーニングの新興企業MADBITSを買収 画像検索強化へ

Twitterが、深層学習を応用した画像検索や画像データベース構築に取り組む新興企業MADBITSを買収し、同社の技術をサービスに統合する。

» 2014年07月31日 08時33分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterがディープラーニング(深層学習)研究の米MADBITSを買収する。MADBITSが自社サイトで7月30日(現地時間)に発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。

 MADBITSは2012年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。LinkedInによると、写真と動画の新しいユーザー体験を開発しているという。主に画像検索と画像の大規模データベースを自動作成するための動的なイメージセットの構築に取り組んでいると説明している。

 madbits 共同創業者のクレメント・ファラベット氏が2010年にYouTubeで公開した顔認識技術のデモ動画

 共同創業者の2人はともにニューヨーク大学の出身で、米Facebookの人工知能(AI)ラボ所長を務めるヤン・ルカン教授の教え子。

 自社サイトの説明によると、画像関連の10のアプリケーションの公開を予定していたが、Twitterが自分たちと同じビジョンを持ち、これらのテクノロジーの拡大を支援してくれると考え、同社に参加することにしたという。

 TwitterはMADBITSの技術を統合することで、画像や動画付きツイートの検索を強化できるだろう。また、顔認識技術を利用して、Facebookと同様の写真へのタグ付け機能を追加するかもしれない。

 ディープラーニングは、人工知能(AI)研究の一種で、人間のニューラルネットワークを模して脳の働きを再現しようとするもの。GoogleやMicrosoft、Facebookも同分野の研究を進めている。GoogleはDeepMindを買収し、FacebookはAIラボで開発した顔認識技術「DeepFace」を発表、Microsoftは画像認識技術「Project Adam」を発表している。

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