ノエビアホールディングス、販売代理店の売上分析でBIクラウドを導入

ノエビアホールディングスは販売代理店の売上分析を目的にSAPのBIツールを導入。このシステムはクラウド環境で稼働し、構築開始からわずか2カ月間で本稼働している。入

» 2014年08月21日 16時53分 公開
[ITmedia]

 ノエビアホールディングスがBI(ビジネスインテリジェンス)システムを刷新し、「SAP BusinessObjects Business Intelligence」を導入した。このツールはアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に展開され、本稼働まで2カ月という短期間で導入された。システムを提供するSAPとTISが8月21日に発表した。

 化粧品から医薬・食品まで幅広いグループ事業を展開するノエビアホールディングスでは化粧品事業を展開するノエビアの営業部門が、販売代理店の売上分析を目的にBIツールを以前から導入していた。その後、このBIシステムは経営企画/商品企画/マーケティングなどの業務部門による資料作成やマーケティング分析まで、活用の幅が広がっていったという。

 ただ、旧システムではインフラリソースを柔軟に増やすことができないため、レスポンスの低下が発生していた。業務部門からのデータ抽出の要望に容易に対応できない点も課題となっていた。

 ノエビアホールディングスは、こうした課題を解決するために新しいBIツールとして、「SAP BusinessObjects Business Intelligence」を採用。同ツールの「強力な自由検索機能」と「マルチデータソースへの対応」を高く評価し採用を決定したという。AWSを活用することでインフラ基盤の構築が短期間で実現し、ディスク容量が膨らんだ際も、わずか30分足らずで対応できることも評価している。

 現在、ノエビアでは新BIツールを利用して販売代理店別の日別実績と月別実績、明細の出力を実現しており、経営企画、商品企画、販売企画部門では、分析や営業資料/経営資料などの作成も行っている。また、ユーザー自身で自由にデータを検索、抽出して分析できるようになったため、情報システム部門の負荷が大きく軽減されたという。

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