セキュリティ情報を対策に生かす製品連携コネクタ、ウェブルートが発売

ウェブルートが収集している不正サイトやマルウェアなどの脅威情報を、ファイアウォールやセキュリティ分析ツールなどに利用できる。

» 2014年08月21日 19時24分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のウェブルートは8月21日、企業向け新製品「BrightCloudセキュリティサービス for エンタープライズ」を発売した。同社が保有するセキュリティ脅威情報をベンダー他社のセキュリティ製品に反映でき、企業ユーザーがセキュリティ対策を強化していけるという。

 BrightCloudセキュリティサービスは、同社の顧客やパートナーのセキュリティベンダーなど3500万ユーザーから提供されるセキュリティ関連情報をクラウド上で相関分析し、最新の脅威情報(IPアドレス、URL、ファイル、アプリケーション)をフィードバックするもの。新製品はBrightCloudの情報を他社製品で利用するためのコネクタで、まずパロアルトネットワークスの次世代ファイアウォールとログ分析ツールのSplunkに対応する。

BrightCloudでセキュリティの脅威を可視化した様子

 パロアルトネットワークス向けの「BrightCloud IP レピュテーション for Palo Alto Networks」では次世代ファイアウォールの「PAシリーズ」に、BrightCloudから提供される悪意のあるIPアドレスの情報を取り込み、外部からのサイバー攻撃に対する防御能力を向上できるという。

 Splunk向けの「BrightCloud IP レピュテーション for Splunk」では企業内のSysLog情報やBrightCloudの情報などを相関分析することで、企業ユーザーがセキュリティインシデント対応などで詳細な調査を行えるとしている。オンプレミスの仮想アプライアンスにBrightCloudの情報を蓄積して利用できる仕組みも提供し、社内システムの機密情報を外部に提供することなく情報を分析できる。

 米Webroot エンタープライズ&OEMインテグレーション担当シニアディレクターのデイビット・デュフォー氏によれば、米国では大企業や中堅企業が自社でのセキュリティ分析やセキュリティ機器の運用効率化に、最新脅威情報を積極的に利用している。

 コネクタの利用価格は応相談。今後はセキュリティベンダー各社の製品に対応したコネクタを順次国内で提供していく。

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