ニッポンレンタカーアーバンネット、クライアント端末の運用自動化を実現

「ニッポンレンタカー」グループのニッポンレンタカーアーバンネットは、クライアントPCやモバイル端末の導入・活用におけるOS移行や資産管理などの業務を効率化している。

» 2014年08月27日 07時30分 公開
[ITmedia]

 自動車レンタルやリース事業を展開するニッポンレンタカーアーバンネットが、デルのシステム管理アプライアンス「Dell KACE Kシリーズ」を導入してPCやモバイル端末の管理に関する運用の自動化を実現させた。デルが8月26日に発表した。

 ニッポンレンタカーグループは全体で3万9500台を超える車両と全国約830カ所の営業拠点を保有する。二ッポンレンタカーアーバンネットは都内を担当するフランチャイズ企業として106カ所の営業拠点を抱え、業務拡大に伴うIT化を推進してきた。

 同社では2002年から本社以外の各営業所やエリアマネジャーにPCを配布し、約250台のPCを活用している。近年は125台のiPadも各営業所に導入し、事故防止を呼び掛けるためのコンテンツをインストールしてレンタカー利用者に見せるなどのサービスを展開。また52台のiPhoneを営業担当者に配布して、外出先からのメールチェックや情報収集などに利用するなど、モバイルを活用したワークスタイルの変革にも取り組んでいる。こうした中、同社ではWindows XPマシンのOS移行、PCの運用管理の負荷抑制と詳細な資産管理、スマートデバイスの適切な管理といった課題を抱えていた。

 2013年にWindows XPマシンの移行へ注力し。移行にあたってはPCの入れ替えではなく外部ベンダーのサービス活用を検討したが、コストなどさまざまな面で具体的な対応策が決定できずにいたという。PCのハードウェア障害への対応では、担当者が全国の拠点に直接出向いて対応しなければならないなど負担が増していた。ソフトウェア関連のサポートをリモートから提供することが難しいケースもあり、全体的な資産管理作業が進めにくい状況であった。さらには、モバイル端末の運用でクラウド型のMDM(モバイルデバイス管理)サービスを導入していたものの、詳細な管理に行う上でのコストの増加も課題だったという。

 同社はこうした課題を克服するために、2013年6月に「Dell KACEシリーズ」を採用。物理アプライアンスの「Dell KACE K2000」と、仮想アプライアンスの「Dell KACE VK1000」「Dell KACE VK3000」を選択した。

 Dell KACE K2000はOSイメージの展開やOSのインストールや移行、イメージのリカバリやユーザープロファイルの移行といった機能を提供し、アプライアンスベースのアーキテクチャで総所有コストを削減できるのが特徴という。Dell KACE VK1000では端末検出とインベントリ、パッチ管理、資産管理、電源管理、ソフトウェア配布、リモートコントロールといったシステム管理機能を低価格で利用でき、Dell KACE VK3000ではiOSやAndroidのモバイル端末の管理に特化して、インベントリ管理や追跡、プロビジョニング、セットアップ、設定やポリシー、プロファイルの管理、端末セキュリティの機能を提供する。

 ニッポンレンタカーアーバンネットは導入後に、PCとモバイル端末の運用管理負荷を大幅に軽減できたとしており、さらなるシステム化を進めてワークスタイルの変革を目指すという。

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