ホンダ、NTT Comのクラウド利用でCADデータの高速流通基盤を構築導入事例

世界中の拠点や約1万社のサプライヤーが利用する基盤を刷新し、約30%のコストダウンを見込む。

» 2014年09月12日 11時00分 公開
[ITmedia]

 本田技研工業(ホンダ)が、NTTコミュニケーションズのクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」を利用して製品や部品のCADデータなどを共有・加工できる基盤を構築した。NTTコミュニケーションズが9月11日に発表した。

 この基盤は、ホンダの世界中の拠点や約1万社のサプライヤーが利用する。まずアジア・太平洋地区での利用を想定した日本とシンガポールの基盤の利用を2013年に開始し、地域ごとに個別仕様で構築された従来のファイル転送システムよりも年間のコストを30%削減したほか、データの共有速度を最大14倍向上したことを確認している。国内やタイのホンダグループ各社がシステム導入に要した納期も90%短縮された。

新サービス基盤のイメージ

 新基盤はNTT Comのネットワークサービス「Arcstar Universal One」で直結されたBizホスティング Enterprise Cloudのデータセンターを経由することで高速化を実現した。セキュリティ面ではCamellia方式によるファイル暗号化、SSLによる通信経路の暗号化を一元的に適用する。

 ホンダは今後、その他地域への拡大も検討している。

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