企業秘密の窃盗犯を米当局が訴追、Xbox Oneやシミュレーターソフトなど狙う

訴追された4人は盗んだパスワードを使うなどしてネットワークに侵入し、Xbox OneのソースコードやApacheヘリコプターのシミュレーターソフトなどを盗んだとされる。

» 2014年10月03日 07時45分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米軍や米Microsoftのネットワークに侵入して1億ドル相当の知的財産などを盗み出したとして、国際コンピューターハッキング組織のメンバーとされる4人が米国で摘発された。米司法省が9月30日に発表した。

 摘発されたのは米国とカナダに住む18〜22歳の男4人。コンピュータ詐欺、著作権侵害、企業秘密窃盗などの罪に問われ、4人のうち2人は起訴内容を認めているという。

 米連邦捜査局(FBI)などの調べによると、4人はSQLインジェクション攻撃を仕掛けたり、従業員やソフトウェア開発パートナーのユーザー名とパスワードを盗んで使うなどの手口で被害企業のコンピューターネットワークに侵入。非公開のソフトウェアやソフトウェアのソースコード、著作物といった企業秘密を盗み出したとされる。

 この中には、当時まだ公開されていなかったXbox Oneのソースコードや技術仕様、米陸軍のApacheヘリコプター用のシミュレーターソフトウェア、Epic Gamesのゲームのプレリリース版などが含まれていた。被害総額は1億〜2億ドルと推計している。

米司法省の発表

 4人とは別に、オーストラリア人の1人もこの事件にかかわったとして同国の当局に訴追された。

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