SAPジャパン、東日本大震災の復興支援に取り組むNPOにERPを無償提供

NPO法人での煩雑な会計処理の効率化支援を目的に、SAP Business Oneを無償提供した。

» 2014年10月15日 18時12分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは10月15日、中小企業向けERPソフト「SAP Business One」を特定非営利活動(NPO)法人のオペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)に無償提供したことを発表した。OBJは2013年3月に設立された米国に本拠を置く国際NGO団体の日本支部。

 OBJは、東日本大震災の発生直後から様々な復興支援活動に取り組み、被災地への水や食糧などの支援物資の配送、無償の検眼によるメガネの無料提供を行う「アイ・クリニック」活動、和船寄贈プロジェクトや漁具の支援提供による三陸沿岸の漁業再起のための援助など、積極的な支援活動を展開している。

 OBJではこれまで管理業務で一度入力した会計データを米国の会計基準や言語に合わせて再入力する必要があり、管理用のExcelファイルも別に運用していた。このため、三重の入力の手間が発生していた。SAP Business Oneの導入によってこれらのデータを一元的に処理できるようになり、会計入力作業での手間を半分以下に効率化していく。バックオフィス業務の負荷が低減され、今後の活動拡大に人的リソースを集中できるなどの効果を期待している。

 SAPジャパンもボランティア活動プロジェクト「TEARS(Tohoku Earthquake Aid and ReliefStrategy)」を展開し、OBJと協同で宮城県塩釜地区の漁業関係者へ和船寄贈なども行ってきたという。

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