米Yahoo!の7〜9月期決算は、保有していたAlibaba株を同社上場で売却したことにより、純利益が前年同期の約23倍の67億7600万ドルとなった。そうした特別項目を除いても、アナリスト予測を上回る増収増益だった。
米Yahoo!が10月21日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)の決算は、9月に上場した中国Alibabaの株式売却により、純利益が前年同期の約22.7倍の67億7600万ドル(1株当たり6.70ドル)となった。
トラフィック獲得費用(TAC)を除いた売上高は前年同期比1%増の10億9000万ドルで、アナリスト予測(10億4000万ドル)を上回った。ディスプレイ広告が6%減と不調だったものの、モバイル広告の売り上げが2億ドルに上り、好調だった(同社がモバイル広告の売上高を発表するのはこれが初)。モバイル広告は同社の総売上高の17%を占めるという。
Alibabaグループの売却益などの特別項目を除いた非GAAPベースの純利益は52%増の5億4300万ドル(1株当たり0.52ドル)だった。
業績発表後のビデオ会見でマリッサ・メイヤーCEOは、同社の買収戦略について「買収は選択肢ではなく必須事項だ」とし、今後も買収を続けることでモバイルやソーシャルへのシフトを加速していくと語った。
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