国内初のクラウド型特許管理基盤 船井電機が導入ユーザー企業導入事例

船井電機が自社の特許管理基盤をクラウド型に刷新した。富士通「ATMS PROPAS」を採用し、オンプレミス型と比べて短期間かつ約3分の1の費用で実現できたという。

» 2014年10月22日 19時33分 公開
[ITmedia]

 AV機器などの販売をグローバルで展開する船井電機が、特許管理基盤をオンプレミス型から国内初となるクラウド型に刷新した。

 採用システムは富士通の「ATMS PROPAS」。企業と特許事務所とで個別に管理している特許管理データをクラウド基盤に統合し、双方向からデータを更新できる機能によって情報の共有や伝達の効率化を図れる。

 船井電機の新特許管理基盤は、「ATMS PROPAS」のデータリンク機能を使い、クラウド上で企業と特許事務所のデータを統合してオンラインで管理できるようにした。それぞれ入力したデータをリアルタイムに更新、確認でき、特許・意匠・商標の管理、特許の届出・出願・権利消滅までの一連の手続きをそれぞれダブルチェックしながら進められる。

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 特許関連は、企業にとって特に重要な情報をやりとりする業務。従来のオンプレミス型で同等の環境を構築するには、外部からのアクセスを可能にするための専用サーバを企業内に設置する必要があり、かつ厳しいセキュリティ要件を満たすために専用のセキュリティ装置を導入するなど高額な初期費用が必要だった。クラウド型とすることで、構築費用はオンプレミス型に対して約3分の1に、構築期間も大きく短縮できたことがクラウド型を選択する決め手となった。

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