オフは日本画をのんびりと鑑賞 SAPジャパン・石橋さん企業広報の「隠れ家でちょっと一息」(1/2 ページ)

高校、大学と米国に留学し、現在はグローバル企業で働く石橋さんだが、趣味は日本画鑑賞や随筆を読むことなど、日本的なものに強い関心を持っているそうだ。

» 2014年10月17日 15時00分 公開
[取材・文/編集部,ITmedia]

 世界で有数のソフトウェア企業であるSAP。その日本法人にあたるSAPジャパンで広報を担当するのが、石橋尚子さんだ。

SAPジャパン 広報の石橋尚子さん SAPジャパン 広報の石橋尚子さん

 高校時代に米国へ単身留学した石橋さんは、現地の大学に進学してビジネス関連の学問を専攻する。就職活動の際に担当教授の勧めでPRという仕事を知り、日本に拠点を置くオーディオ機器の輸入商社でマーケティングコミュニケーション/PRの職についた。その後、いくつかの企業で同じ職種を経験し、2007年にSAP ジャパンにPR担当として入社する。SAP ジャパンを選んだ理由は、「幅広い業界の顧客を全世界に持つため、広い視野でPRが学べるはず」(石橋さん)と考えたからだ。

 元々は恩師に勧められて携わるようになったPRという仕事だが、次第にその楽しさを石橋さんは実感するようになったという。「マーコムは予算ありきの部分が大きいですが、PRは極端に言うと予算がなくても企画次第で効果的なアウトプットを出せます。その柔軟性にやりがいがあります」と石橋さんは話す。

 一方で、PRの仕事ならではの苦労もあった。元来、人見知りの性格だという石橋さんは、他人とのコミュニケーションが苦手で、仕事についてから2〜3年はそのカベにぶち当たったという。「一人でこつこつと作業するのが好きなので、必要最低限しか周囲とのコミュニケーションはとっていませんでした」と石橋さんは振り返る。

 しかし、あるときに割り切って、プロアクティブにコミュニケーションをとるようになった。その一番の理由は、信頼関係だ。

 「コミュニケーションなしでは他人との信頼関係は築けません。その結果、社内外の情報が入って来ず、仕事にならないわけです。人とのつながりを大切にし、ネットワークを強化していくことがPRには強く求められるのだと改めて痛感しました」(石橋さん)

 また、Facebookのようなソーシャルメディアもコミュニケーションツールとして大いに役立っているという。

 今回は、そんな石橋さんが足繁く通う東京・世田谷の寿司屋でお話を伺った。

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