同様のアイデアの1つに「BLEペン型土壌センサー」もある。これを畑に差しておくだけで、温度や湿度など、土壌の周りの情報が定期的にクラウド上のITシステムに収集される。この情報をもとに分析し、手元のスマートフォンなどにアラートとして警告するといったITソリューション間での連携も可能だ。IT担当者としては当然、このあたりの接続性や連携性をふまえて考察する必要がある。
また、流行りという意味では、スマートグラスへの周辺情報の配信や、マラソンランナーへのコース誘導などの事例にもiBeaconの採用が進んでいる。スマートグラスを使った実験は、2014年10月26日に開催された大阪マラソンで、一部ランナー協力のもとで行われたという。
石黒CTOによれば「当然、それだけではない」という。現在導入が進められているiBeaconの事例には、例えば「屋内に複数設置されたiBeaconモジュール間をユーザーがどのように移動したかをアプリが測定し、それを行動履歴として収集し、以後のマーケティング活動に役立てる」といったような、iBeaconの第2フェーズといえるより進んだ導入計画が含まれている。その意味では、2014年末から2015年前半にかけて、「こんなこともできるのか」と思える面白い事例も登場することになりそうだ。
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