ニュース
» 2015年01月15日 14時30分 UPDATE

「Oracle ZFS Storage ZS4-4」提供開始:オラクルが示す、クラウド/ビッグデータ時代の階層化ストレージ製品戦略

オラクルがコア数とDRAM搭載量を50%を増やした統合ストレージ製品の上位機種「Oracle ZFS Storage ZS4-4」の提供を開始。改めてクラウド/ビッグデータ時代のストレージ製品戦略も示した。

[岩城俊介,ITmedia]
photo 「Ocacle ZFS Storage ZS4-4」最小構成価格は1308万8810円から

 日本オラクルは1月15日、統合ストレージ製品「Oracle ZFS Storage Appliance」の上位機種「Oracle ZFS Storage ZS4-4」の提供をはじめた。クラウド/ビッグデータ時代のさらなるデータ活用・保管需要を見込み、大量の仮想マシンを稼働させるクラウド環境や、高速・高精細なデータアナリティクスに適した主力のストレージ基盤に位置付ける。Oracle Database 12cへ対応を強化する各種機能とともに、搭載可能なプロセッサコアとDRAM搭載量を従来モデル比で50%増加させた。

 DRAMキャッシュは最大3Tバイト、容量は最大3.5P(ペタ)バイトまで拡張できる。DRAMとSSDをファイルシステムの一時記憶領域として扱う「Hybrid Storage Pool」を強化し、30Gバイト/秒以上のスループットと50%増加したプロセッサコア数(最大120コア)により前世代機種比で2倍のパフォーマンスを実現する。Oracle ZFS Storage OSに備わる「OSIP(Oracle Intelligent Storage Protocol)」により、ストレージの性能調整とトラブル解決の自動チューニングを行い、マニュアル操作と比べ作業量も最大67%軽減できる。より大量のデータをインメモリで処理できること、1ボリュームでペタバイト級の大容量ファイルシステムを提供できる拡張性、またFlashのみでなく、Flashとディスクを混在した構成でも運用できること、そしてOracle Database 12cとの強力な連携性も強みとする。


photo Oracle ZFS Storageのメリット
photo Oracle Database 12との連携も強化

 ビッグデータやIoT時代の到来とともに、データそのものの量が爆発的に増加している。IDC調査によると、存在するデジタルデータの総量は2010年の約1.2ゼタバイトから2020年には40ゼタバイトに到達すると予測されている。その一方で、80%のデータは90日が経過するとほとんどアクセスがなくなる。利用頻度の高いデータはより高速に、の考え方とともに、アクセスは少ないが消せないデータをいかに効率的に管理するかもコスト管理の上で極めて重要になってくる。

photo アクセス頻度は少ないが、残しておかなければならないデータをいかに効率的に管理するかがが今後いっそう重要になる
photo データの利用用途に応じ、最適なデータ配置を自動的に行う「自動階層化ストレージ」を推奨している

 例えばデータの利用用途に応じ、上位数%のアクセス頻度が極めて高いデータは高速フラッシュストレージ「Oracle FS1 Flash Storage System」を、頻度が高く容量も必要なデータは大容量ディスクストレージ「Oracle ZFS Storage」を、長期保管が必要なデータはテープメディア/アーカイブストレージ「Oracle StorageTek」を配置。時間の経過とともに、使用頻度が少ないファイルは自動的に次のストレージ階層へ移動する「自動階層化」の機能で管理できる。

 容量単価と耐用年数にメリットがあるテープストレージ製品の重要性と需要も改めて増す。「StorageTek T10000D」を中心に、1巻8.5Tバイト/テープドライブで最速の転送速度(252Mバイト/秒)とするBaFe素材のテープストレージ「T2カートリッジ」を用い、最大容量で857ペタバイト(SL8500の10台連結で10万880巻構成)を、30年の耐用年数で記録可能。これまでバックアップ用途のみだったテープストレージに対し、USBメモリのような操作感でファイルへアクセスできる「LTFS(Linear Tape File System)」、テープを含めたストレージシステム全体をNASのように認識させる「LTFS LE(Library Edition)」で運用できる利便性の高さもメリットに据える。

photo テープアーカイブの需要が高まる分野

 「適切な場所に適切なデータを置く“階層化ストレージ”を──これがオラクルのストレージ製品/サービスの戦略。環境(DB専用と混在)と用途(バックアップと共有ストレージ)で最適なストレージを選択できる用製品ポートフォリオを用意している。2%のフラッシュ(システム単価約50ドル/Gバイト)、3%の高速ディスク(同5〜10ドル/Gバイト)、15%の中・低速ディスク(同1〜4ドル/Gバイト)、80%のテープメディア(同0.15ドル/Gバイト)とするような階層化ストレージの構成にすることで、平均システム単価を大きく低減できる」(日本オラクル システム事業統括プロダクト・マネジメント・オフィス本部長の宮坂美樹氏)

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ