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» 2015年02月06日 10時00分 公開

意志決定が2週から“即日”に:ITで変わるブライダル営業、リゾナーレ 八ヶ岳の好例から (1/2)

華やかなイメージとは裏腹に、生き残りをかけた戦いが激化しているブライダル市場。そんな中、“街全体に祝福されるウェディング”で注目を集めているのがリゾナーレ 八ヶ岳だ。同社の戦略を支える“意思決定を2週間から即日に変えた”ツールの効果は。

[後藤祥子,ITmedia]
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 少子化や“スマ婚”のあおりをうけて、厳しい状況が続くブライダル市場。2013年に市場規模の縮小傾向は一服したものの、今後も横ばいか微減で推移するとみられている(矢野経済研究所調べ)。挙式披露宴やパーティを手がける施設はさまざまな工夫をこらして、カップルの“披露宴離れ”に歯止めをかけようとしている。

 星野リゾートが運営する「リゾナーレ 八ヶ岳」も、そんな施設の1つ。他に類を見ない“街全体に祝福されるウェディング”をコンセプトに、「いつまでも思い出に残る結婚式」をアピールして注目を集めている。

 7万平方メートルの広大な敷地にはイタリアを思わせる街並みが広がり、日本にいながらにして異国情緒を味わえる。石畳の回廊沿いにはレストランやショップ、ギャラリーが建ち並び、バックに広がる南アルプス連峰や八ヶ岳の絶景を楽しみながら街を散策できる。そんな山の懐に抱かれた美しい街で結婚式を挙げられるとあって、見学したいというカップルが後を絶たないという。

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 しかし、このロマンチックな施設の裏側では、情報共有の遅れによるさまざまな問題が浮上していた。

離れた拠点間の情報共有、エクセル管理がボトルネックに

 厳しい競争環境下で“他社に差をつける”ためには、リアルタイムの状況把握や問題への早急な対応、そしてデータ分析が欠かせない。スタッフ同士が同じ場所で働いているなら情報の共有もしやすいが、リゾナーレ 八ヶ岳の場合はそれが難しいのが課題だった。広告チームが東京、営業チームが八ヶ岳にあり、遠く離れた拠点間で情報をやりとりしなければならなかったのだ。

 例えば東京にいるスタッフが、八ヶ岳で実施したブライダルフェアの成果を知りたいと思っても、すぐ情報を取り出すことができない。データを見る前に、相手がエクセルデータを編集中かどうかを確認する必要があったうえ、バージョン管理もままならなかった。

 また、人によってデータの扱い方が異なるのも課題だった。必要な情報を得るためにはデータを作成した担当者にシートを加工してもらう必要があったといい、こうした手間がその後の集計や分析の遅れにつながっていた。

 「早急な現状把握と対策のためにデータを必要としているのに、労働コストがかかって業務が止まってしまう。もったいないと感じていました」(星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳総支配人の加藤智久氏)

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