企業内で複雑化しているIDやアクセス権限の管理をワークフローに基づいて適切に行えるという。
EMCジャパンは2月9日、ID/アクセス管理製品「RSA Identity Management & Governance」の提供を開始した。ワークフローに基づくIDやアクセス権限の適切な管理を支援するという。
同ソリューションでは「ビジネスコンテキスト」というユーザーの業務上の責任や情報、アプリケーション、利用資格などの情報を利用してワークフローに基づきながらIDとアクセス権限を管理する。新規のアカウントの申請から発行までの承認プロセス、アクセス権を付与するためのレビュープロセスを自動化でき、承認に要する時間を短縮する。
また、ソフトウェアアプライアンスで提供されるためインストールも容易だといい、米国では8種類前後のアプリケーションを持つ企業の70%が、4カ月以内に導入を完了できたとしている。
企業ではクラウドサービスの業務活用やアプリケーション利用の普及、さらには業務の複雑化や組織横断的なプロジェクトの増加などを背景にアクセス権限が多様化し、社員の異動などに伴うID管理の煩雑化や不適切なアカウント管理による権限の不正使用や情報漏えいなどのリスクが高まっている。
新製品ではIT部門だけでは難しいID管理をビジネスワークフローに沿って効率良く行えるようにすることで、アクセス権限のポリシーを順守している状態を維持できるように支援するという。基本構成による税別販売価格は1万2000人ユーザー利用の場合で約3800万円からとなる。
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