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» 2015年02月25日 15時58分 UPDATE

世界トップ3を目指す参天製薬、ハイブリッドクラウド環境を構築

医療用眼科薬のグローバルビジネスを推進するためのIT基盤として、オンプレミスとNTT Comのクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドを構築した。

[ITmedia]
santenclod01.jpg 目薬でおなじみの参天製薬

 参天製薬がグローバルビジネスで利用する基幹系および情報系システムの基盤をハイブリッドクラウドで構築した。同社は国内の医療用眼科薬で高いシェアを確保し、世界18カ国でも事業を展開する。2020年までの医療用眼科薬事業の目標として、日本とアジアでナンバー1、グローバルでトップ3を掲げている。

 こうした事業展開を支えるIT環境はオンプレミス型を中心に、地域ごとに別々の基盤で運用されていた。上記の目標を達成するためにも、ITにはビジネスの拡大に柔軟に対応することが求められるため、世界規模でシステム基盤の統合やクラウド化の推進、運用の標準化、事業継続性の確保などが急務になっていたという。

 新たなシステム基盤の構築ではNTTコミュニケーションズの「Bizホスティング Enterprise Cloud(BHEC)」、データセンターサービスの「Nexcenter」、ネットワークサービスの「Arcstar Universal One」などを組み合わせたハイブリッドクラウドを採用。従来は国内で運用していた約300台の基幹系/情報系システムをBHECとNexcenterをベースにした環境上に展開し、Arcstar Universal Oneによるネットワークを構成している。

 これによって、地域を跨いだシステムやデータのバックアップが可能になり、運用や保守、監視もNTTコミュニケーションズが24時間体制で行うことで、参天製薬の事業継続性がグローバル規模で向上していく見込みだ。ハイブリッドクラウド環境の運用は1月に日本からスタートし、運用管理やヘルプデスクサービスは2014年10月に欧州から開始した。

santenclod02.jpg 参天製薬が構築するハイブリッドクラウド環境のイメージ(NTTコミュニケーションズ資料)

 特にヘルプデスクサービスは多言語に対応し、世界各地の社員からの問い合わせにも一括して対応できるようにしている。参天製薬 執行役員 CIO 情報システム本部長の山本範明氏によると、同社では欧州7カ国に約600人の社員が勤務しており、ヘルプデスクサービスで初回の問い合わせ時に解決できた割合が80%に達するなど、既に実績が出ている。

 ハイブリッドクラウド化された基幹系/情報系システムでは、メールシステムのバージョンアップ時にサーバの負荷が一時的に増大したものの、クラウドサービスのリソースを迅速に拡張してサービスを継続できたとしている。

 クラウドサービスの選定について山本氏は、「検討の結果、ネットワーク、データセンター、クラウドなどのICTサービスをグローバルで一元的に提供できる能力やグローバルでのサービス品質・サポート体制などの面からNTTコミュニケーションズを採用した」と述べている。

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