パターンファイル不要で業務に影響なし 二木ゴルフ、POS端末にロックダウン型ウイルス対策ソフト採用

二木ゴルフは、店舗POS端末のウイルス対策にトレンドマイクロの「Trend Micro Safe Lock 2.0 スタンダード」を採用した。

» 2015年02月27日 08時24分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは2月26日、二木ゴルフが「Trend Micro Safe Lock 2.0 スタンダード」(以下、TMSL)を採用したと発表した。TMSLは、パターンファイル不要のロックダウン型ウイルス対策ソフトで、二木ゴルフは全国56店舗のPOS端末を保護するために活用する。2015年3月末までに全店舗に導入する計画だ。

 TMSLは、許可リストに登録されていない実行ファイルの起動を防止したり、脆弱性を利用した攻撃によって不正実行を行う脅威を防いだりすることでシステムを特定用途化(ロックダウン)し、ウイルスをはじめとした不正プログラムの侵入・実行を防止する。パターンファイルによるブラックリスト方式の対策ではなく、許可されたファイルのみ実行するため、未知の脅威にも対応できる。

Photo 二木ゴルフのTrend Micro Safe Lock利用イメージ

 安定稼働が重要となるPOS端末でのセキュリティ対策では、パターンファイルを利用した一般的なウイルス対策ソフトを導入する場合、パターンファイルの更新のたびにPOS端末の動作検証をする必要がある。そのため、作業負荷や、システムパフォーマンスへの影響という運用上の課題があった。二木ゴルフでは、昨今POS端末を狙った不正プログラムによる被害が増加していることを考慮し、既存POS端末のウイルス対策強化を検討していた。その結果、POS端末に適したウイルス対策として、従来業務に影響を与えることなく運用できるTMSLの採用を決めた。

 二木ゴルフはTMSLの採用に当たり、POS端末に適したソリューションであることに加え、全国56店舗における約120台のPOS端末のウイルス対策状況を本部が一括で監視できる運用面も評価した。また、現地に赴くことなく、不審なファイルの健全性確認やファイル削除などを本部側で迅速かつ容易にできる点も採用の決め手となった。

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