ウイルス検出激減、でもバックドアは増加

1〜3月期にIPAへ届出のあったウイルス検出報告が4割減った。しかし、不正プログラムではバックドアが増え続けている。

» 2015年04月24日 12時50分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は4月24日、2015年1〜3月期の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」などを発表した。

 期間中に報告があったウイルス検出数は8038個で、前四半期(2014年10〜12月)より59%減少した。感染による被害の届出はなかった。

 不正プログラムの検出数も7万4822個と、前四半期から約17%減少した。しかし個別にみると、コンピュータを遠隔から不正操作することなどを狙う「バックドア」は1万6637個検出され、3四半期連続で増加傾向にある。ネットバンキングのログイン情報を盗む「Bancos」の検出数は前四半期から約7割少ない979個だった。

不正プログラム検出数の推移。バックドアの割合が急増している(IPAより)

 検出されたウイルスと不正プログラムの約83%が、ユーザーもしくはウイルス(ウイルスが別のウイルスなどを呼び込む)からコンピュータにダウンロードされ、メールに添付されたものも約1割あった。

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