ユーザーを追いかけて空撮するドローンカメラ「Lily」、499ドルで予約開始

手のひらに乗るサイズで、空中に放り上げるとユーザーを追いかけて空撮してくれる小型ドローン「Lily Camera」の予約受付がスタートした。予約価格は499ドル(約6万円)だ。

» 2015年05月13日 14時33分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米新興企業のLilyは5月12日(現地時間)、空中に投げ上げて周囲を撮影させるドローンカメラ「Lily Camera」の予約受付を開始した。予約での価格は499ドル(約6万円)。発売後は999ドルになる見込み。日本からも予約可能だ。

 lily 1

 GPSを搭載する小型のトラッキング端末を持ち、Lily Cameraのカメラを起動させて空中に放り上げると、ユーザーを追いかけながら動画を撮影する。LilyはGPSだけでなく“コンピュータビジョン”でユーザーを認識して追跡する。

 サイズは手のひらに乗るくらい(26.1×26.1×8.18センチ)で重さは1.3キロ。2時間でフル充電でき、バッテリー持続時間は20分。飛行する高度は1.75〜15メートルで、スピードは最高で時速40キロ。1.75メートル以下には下がらないので、子どもにぶつかることはないとしている。

 カメラは2台搭載し、1080p 60 fps/720p 120 fpsの動画、1200万画素の静止画の撮影が可能。ストレージとしてはmicroSDカードを使い、4Gバイトのカードが付属する。IP67の防水。

 lily 2 目のように見える部分は状態を表すLED

 追いかけるだけでなく、ユーザーの位置を中心に上空を旋回しながらの撮影や、動画撮影中の静止画の撮影機能などもある。

 FAQによると、Lilyはトラッキング端末から30メートル以上は離れられないし、モーターの音が大きいのでスパイ行為には向かないという。

 空撮ドローンとしては仏Parrotの「Bebop Drone」が販売されている他、ウェアラブルカメラの大手である米GoProも、年内にカメラ搭載ドローンを発売するとみられている


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