上司よ、内弁慶をやめ、街へ出よう上司はツラいよ(2/2 ページ)

» 2015年05月22日 10時00分 公開
[田中淳子ITmedia]
前のページへ 1|2       

他人の話に耳を傾けることで“見えてくる”ものがある

Photo

 突然、「上司よ、街へ出よ」といわれても……と戸惑う人もいるかもしれないが、難しく考える必要はない。昨今ではさまざまな勉強会が開かれているし、探せばセミナーや交流会も見つかるはずだ。そこで知り合った人たちの話に耳を傾けているうちに、自分とは異なるいろいろな考え方、多様な視点を得られるに違いない。

 特に仕事について話をしなくても、自分と異なる文化の人が語ることの中には、はっとさせられることも多いだろう。相手がマネージャでなくてもいい。とにかく、自分と異なる文化、異なる場所にいる人と話してみるのだ。

 私の友人は、社外のセミナーに参加したらグループワークなどで話した人と名刺を交換し、気の合った人とはメールやSNSで交流を続け、年に数回会っては互いの情報交換をしている。さらに彼女は、私にもそういった知り合いを紹介してくれる。おかげで、私もまったく異業種、異職種の方との交流が増え、勉強になっている。

 例えば大学の教員を紹介され、イマドキの学生の考えや教員の仕事の幅広さを聴いた時には、「業界が異なると、同じ若い人を見る場合でも自分とはここまで視点が違うのか」と驚くいたものだ。

 マネージャたるもの、内弁慶ではいけない。自分からどんどん社外に出て行ってみよう。自分の考えがすべてではないと、分かってくるはずだ。

著者プロフィール:田中淳子

田中淳子

 グローバルナレッジネットワーク株式会社 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー。

 1986年上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタル イクイップメントを経て、96年より現職。IT業界をはじめさまざまな業界の新入社員から管理職層まで延べ3万人以上の人材育成に携わり27年。2003年からは特に企業のOJT制度支援に注力している。日経BP社「日経ITプロフェッショナル」「日経SYSTEMS」「日経コンピュータ」「ITpro」などで、若手育成やコミュニケーションに関するコラムを約10年間連載。


book

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ