ドアに“スマホ錠”で、ビルの空き部屋をワークスペースに 日本ユニシスが実証実験

ドアに貼るだけで、サムターン付きドア錠が「スマホで開閉できるドア錠」になる「Akerun」。日本ユニシスが、このスマホ錠を活用した無人型ワーキングスペースの実証実験を開始する。

» 2015年06月04日 19時13分 公開
[ITmedia]
Photo ドアに張り付けるとスマホでドアを開けられるようになる「Akerun」

 ドアに貼るだけで、サムターン付きドア錠が“スマホで開閉できるドア錠”になる「Akerun」を活用し、ビルの空き部屋を無人型ワークスペースとして活用――。日本ユニシスが7月下旬から、こんな展開を目指した実証実験を開始する。

 Akerunは、サムターン付きドア錠をスマートフォンアプリで操作できるようにするIoTデバイス。外からの入室時はスマートフォンで解錠、部屋から出るときはデバイスをタッチするだけで解錠され、外出後は自動的に施錠される。部屋のオーナーが有効期限などを設定した“スマホ鍵”を配布できるため、リアル鍵の受け渡しをする必要なく部屋の貸し借りが可能になる。

 日本ユニシスは、既存のドア錠に後付けするだけで導入でき、ビルの空きスペースをスピーディーにオフィススペース化することができる点に着目。Akerunの開発を手がけるフォトシンス、Clipニホンバシなどのワークスペースを運営する三井不動産と共同で実証実験を実施する。

Photo ワークスペースを使った実証実験で、受付の無人化や新たな課金方法について検討する

 今回の実験で日本ユニシスは、予約から課金までを支援するBtoBtoEプラットフォームの構築を担当。実験を通じてワーカーのニーズや利用形態、有効性を検証する。

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