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» 2015年06月25日 19時27分 UPDATE

EMC連合 “次世代”のITインフラ向け製品群を展開へ

高速ストレージや統合システムなど仮想化ソフトウェア技術を駆使した新製品群を発表した。グループ連合で展開する“次世代”のITインフラとは――。

[ITmedia]

EMC連合 “次世代”のITインフラ向け製品群を展開へ

高速ストレージや統合システムなど仮想化ソフトウェア技術を駆使した新製品群を発表した。グループ連合で展開する“次世代”のITインフラとは――。

 EMCジャパンとEMCグループ企業のVCEテクノロジー・ソリューションズは6月25日、次世代のITインフラに向けた多数の新製品やソフトウェアに関する新たな取り組みを発表した。全体施策を説明したEMCジャパンの大塚俊彦社長は、「ビッグデータやIoT(モノのインターネット)を活用する企業の次世代ITインフラの実現に貢献したい」と表明した。

 2社が発表した主な新製品や施策は次の通り。

「EMC XtremIO 4.0」

 オールフラッシュストレージアレイの最新モデル。容量は1台あたり40テラバイトで、最大8台構成で320テラバイトまで拡張でき、データ重複排除機能を活用すれば実質的に2ぺタバイト近くまで利用できるという。機器を稼働させたまま拡張できるため、システムを停止させる必要がない。従来機のXtremIO 3.0のユーザーは無償でソフトウェアや機能をアップデートできる。同日発売で、価格は個別見積り。

emcnx01.jpg XtremIO 4.0を増設するデモ

「VCE VxRACK」

 クラウドサービス基盤など大規模環境向けの統合型システム。最小4サーバから1000サーバ以上に拡張できる。サーバと接続するストレージを仮想的な共有ブロックストレージのプールとして統合的に利用できるソフトウェア「EMC ScaleIO」を採用。仮想化基盤としてVMwareとKVMを利用可能。ベアメタルサーバも利用できる。2015年下半期中の発売を予定し、価格は未定。

emcnx02.jpg 大規模データセンターのインフラ統合を図るというVxRACK

ソフトウェア「ViPR Controller」のオープンソース化

 他社製を含むストレージの統合管理やリソースの統合利用を可能にするソフトウェアをオープンソース化。開発者向けに無償提供し、「Project CoprHD」の名称でコミュニティー主導の開発を推進していく。また、「EMC ScaleIO」の開発者版を新たに無償提供する(製品版は有償)。

データセンター向けオールフラッシュ「DSSD」の開発

 2014年にEMCが買収した技術ベンチャーDSSDで開発される大規模データセンター向けのラック型オールフラッシュストレージ。最大144テラバイト容量を持ち、インメモリ処理に匹敵する超高速処理を可能にするという。製品化時期は未定。

emcnx03.jpg “超高速”なブロックアクセスからHdoopアクセスまでが可能というDSSD

「Project Caspian」の立ち上げ

 オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア群「OpenStack」を活用したITインフラ向けシステムの開発プロジェクト。詳細はこれからという。


emcnx04.jpg EMCジャパンの大塚俊彦社長

 ビッグデータやIoTの利用では多種大量のデータの分析などを通じて、新たなビジネスにつなげるという取り組みが企業などから注目を集める。ただ、これまではソーシャルメディアのようなコンシューマ起点のデータの活用が中心だったという。大塚氏は、この流れが企業間取引(B2B)の領域にも広がり始めたとし、「特に製造立国の日本にとっては非常に有望なことだ。EMC連合(VMwareやVCEなどのグループ企業)でB2BにおけるIoTを加速させたい」と述べた。

 ビッグデータやIoTを活用するための“次世代”のITインフラを同社では「Platform 3」と呼んでいるという。従来のITインフラから「Platform 3」へ発展させるには、まず従来のITインフラについてクラウド技術などを活用して最適化する必要があり(同社では「Platform 2.5」と称する)、ここではコスト削減、システム利用における柔軟性や信頼性の向上を挙げる。

 執行役員 システムズ・エンジニアリング本部の飯塚力哉本部長によれば、XtremIO 4.0やDSSD、Project Caspianなどの取り組みは、「Platform 3」の実現につなげるものとなる。VCE VxRACKは「Platform 2.5」を企業内(オンプレミス)だけでなく、データセンター規模でも可能にするものという。VCEテクノロジー・ソリューションズの西村哲也カントリーマネージャーは、統合型システムがもたらす運用効率の向上と負荷の低減のメリットをあらゆる環境に提供するとの方針を表明した。

emcnx05.jpg EMC連合で目指すという5つの重点分野

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