Nokia、VRコンテンツ撮影プロ用カメラ「OZO」発表

NokiaがVR市場に参入する。製品第一弾として、プロ用3D動画撮影カメラ「OZO」を発表した。第4四半期中に発売する計画だ。

» 2015年07月29日 13時11分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 フィンランドNokiaは7月28日(現地時間)、ロサンゼルスで開催したプレスイベントで、3DのVR(仮想現実)向けコンテンツの撮影が可能なプロ仕様のカメラ「OZO」を発表した。価格はまだ不明だが、第4四半期(10〜12月)に発売するという。

 ozo 1 OZO

 OZOは電球のような形状のカメラで、同期する8つのグローバルシャッターと8つのマイクを搭載し、ファインダでリアルタイムで3D映像を確認しながら3D動画を撮影できる。撮影した動画をカメラで再生・視聴することも可能なので、別途HMDなどを用意する必要がない。

 ozo 2 レンズの近くのマイクと、ファインダの突起部分が少し見える画像

 OZOで撮影したコンテンツは、HMDなどのVR再生端末向けの商用コンテンツとしてパブリッシュできるという。既存のサードパーティー製コンテンツ作成ツールとも連係するとしている。

 同社はMicrosoftにハードウェア事業を売却後、先進技術開発とライセンス部門のAdvanced Technologies、ネットワークインフラサービスのNokia Solutions and Networks(NSN)、地図サービスのHEREの3つの事業を運営してきた。HEREについては売却のうわさがある。

 OZOは、Advanced Technologies部門が計画しているデジタルメディアソリューションポートフォリオの第一弾となる製品という。フィンランドの自社工場で製造する。

 Nokiaはスマートフォンの製造のうわさは否定してきたが、デジタルメディア関連のハードウェアは今後も製造しそうだ。


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