FacebookがInternet.orgのために開発中の次世代インターネット網構築用無人機「Aquila」の実物大モデルが完成したとして画像や動画を公開した。
米Facebookは7月30日(現地時間)、次世代インターネット構築に取り組む研究所Connectivity Labが開発した無人機「Aquila」(「わし座」という意味)の動画や画像を公開し、プロジェクトの進行状況を説明した。
Aquilaの実物大モデルのテストフライトの準備が整ったという。
Internet.orgプロジェクトの一環として昨年3月に立ち上げられたConnectivity Labでは、インターネットをすべての人々に提供するための無人機、衛星、レーザー光線を開発している。
Aquilaの翼幅はボーイング737より長いが、重量は一般的な電気自動車の3分の1以下という。翼の表面を覆う太陽電池板で稼働し、上空6万〜9万フィート(1フィート=約30センチ)に1カ月滞在できるとしている。翼前方の数カ所にプロペラが付いており、中央にはレーザー発信装置が取り付けられている。
このレーザー発信装置からAquila同士や地上のレーザー受信装置にレーザーを送ることでインターネット網を構築するという。受信装置はレーザーをWi-FiあるいはLTEネットワークに変換する。
レーザーの開発も進み、ラボでのテストでは現在の最先端の装置の約10倍速い、毎秒数十Gビットのデータ転送速度を実現したという。光線は10マイル(約16キロ)離れた10セント硬貨(直径約18ミリ)くらいのスポットに届く。
動画はこちらで視聴できる。
Internet.orgは“残りの50億人”にインターネット環境を届けることを目的にFacebookが中心となって立ち上げたプロジェクト。サービス提供開始から約1年で、これまで17カ国のキャリアと提携し、データ料金無料のネット基本サービスを10億人以上に提供している。
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