それは、今まで当然だと思われてきた働き方についての概念やルールを変えて、その変化を「浸透させる」ということにほかなりません。
過去の歴史を振り返ると、私たちは狩猟や農耕、産業革命後の働き方など環境変化とテクノロジーの進化に応じて働き方を進化させてきました。そして近年も同様に、時間や場所の制約から解放できるテクノロジーを手にできる段階にあります。
この流れが「新たな働き方への転換期を迎えようとしている」と考えることができるわけです。
また、このワークスタイル変革という言葉は、ある特定の働き方だけを指しているわけではありません。
例えば、営業担当者が外出先にてリアルタイムで業務処理することによって営業効率を上げることを示すこともあれば、女性の活躍を促進したり在宅勤務制度の導入に取り組むことを示すこともあります。さらには、イノベーションの促進に向けて社内コラボレーション体制を強化することや、オフィスレイアウトを再考することもこの言葉の範囲で語られます。
つまり具体的に狙う効果や対象となる組織、業務の範囲や実現するための手段は取り組む主体によってさまざまですが、いずれのワークスタイル変革も「大局的には重要かつ大きな環境変化を乗り越えるために必要」とされているといえます。
理解の第一歩は「その環境変化とはいったい何か」を考えることです。
(続く)
次回は、では具体的な「変わりつつある環境とは何か」について考察します。
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 営業推進本部 営業推進マネージャー兼エバンジェリスト。イベントやセミナーなどの活動を通して働き方やワークスタイルの変革を推進しながら、「モバイルワークスペース」ソリューションのエバンジェリスト活動およびパートナービジネスのレディネスを担当する。
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