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» 2015年08月03日 07時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:毎週3分、情シスドリル コレ1枚で分かる「ビジネストレンド」(1)

毎回、このシリーズで紹介している技術やトレンドは、未来の社会をどう変えるのか? 今回から2回にわたって、そのポイントを解説する。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップ麺を待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスのみなさんのこんな課題を解決します。


 これまで本連載で紹介してきたテクノロジーは、これからの社会やビジネスをどう変えていくのか――。2回に分けて考えていきます。

ITビジネスからデジタルビジネスへ

 数多くのセンサーが組み込まれ、ネットにつながるスマートフォンウェアラブルは、私たちの日々の活動をデジタルデータ化するデバイスとして、既に広く使われるようになりました。また、IoT(Internet of Things)の普及は、さらに広範に私たちの日常や社会活動のデジタルデータ化を加速していくことになるでしょう。

 ソーシャルメディアでも、そこでやり取りされる会話や画像、動画は人工知能によって解析され、世の中の話題や商品・サービスについての評価、人と人のつながりがデジタルデータ化されています。

 気がつけば、私たちの日々の暮らしはことごとくデジタルデータ化されてネットにつながり、さまざまな形で利用される時代を迎えています。

 また、自律走行車やロボット、3Dプリンティングの普及は、機械と人間との新しい関わりを生み出そうとしています。

 このようなテクノロジーのトレンドは、私たちの日常にさまざまな変化をもたらし、それに応じて、社会や経済に関わる活動もまた変化します。

 私たちは、これまで「情報(Information)」を処理し、それを受け渡すテクノロジーに牽引され、生産性や利便性を高めてきました。しかし、これからは、より広範囲に渡って生活や社会の活動をデジタル(Digital)化するテクノロジーが普及し、「人間しかできなかったこと」を代替し、さらに「人間にできなかったこと」も可能にする時代を迎えようとしています。

 こうした時代の節目に、より視野を広げてこれからのビジネスを捉えていくために、あえて「デジタルビジネス」という言葉を使ってみてもいいかもしれません。

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 「ITビジネス」という言葉が、時代にそぐわないというわけではありません。これまでのITビジネスは、「システムをつくり、それを使わせる」という歴史を歩んできました。これからは、その既成概念を取り払い、「デジタルの価値を生かす」ビジネスへと、自らの役割を再定義してみてはいかがでしょうか。そうした意味でも、デジタルビジネスという言葉がふさわしいかもしれません。

コレ1枚で分かる「ビジネストレンド」

ビジネスを牽引する3つのドライビングフォース

 デジタルテクノロジーに支えられたこれからのビジネスは、「オープン化」「スマート化」「サービス化」という3つのドライビングフォースに牽引されていきます。

オープン化

 OSS(Open Source Software:オープンソースソフトウェア)に牽引され、ソフトウェアにとどまらず、データやハードウェアのオープン化が加速します。加えて、モバイルやウェアラブルのさらなる普及、IoTの登場、ソーシャルメディアの一層の活用は、人のつながりや世の中の出来事をこれまでに増してデジタルデータ化し、さらにはオープン化していくことになるでしょう。そして、デジタルに支えられた社会インフラは、ますますオープンになり、私たちの日常や社会に深く関わっていきます。

スマート化

 人工知能(AI:Artificial Intelligence)に牽引され、ロボットやスマートアシスタントなど、人と機械の新しい関係が生まれます。また、こちらの意向や行動を先読みして仕事をしてくれるコンテキストテクノロジーの進化は、利便性や生産性の向上だけではなく、機械の活用の新しいあり方を生み出す力となります。

サービス化

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 クラウドコンピューティングに牽引され、インフラ、プラットフォーム、アプリケーションのすべてのレイヤーでサービス化が促進されます。ビジネスもまた、モノを扱うことからサービスを扱うことへと重心を移していきます。

 例えば、センサーやカメラが組み込まれた冷蔵庫がネットにつながり、人工知能が入っているものを常時把握・管理する仕組みが実現すれば、冷蔵庫という「モノ」は無料で提供され、食品の自動配達や、食材・レシピの提供という「サービス」で儲けるビジネスが登場するかもしれません。

 このように、モノはサービスを構成する一部となり、サービスがビジネスの主体となる時代が広がっていきます。

 次回は、これからのビジネストレンドを支えるキーワードについて、一つひとつ見ていくことにしましょう。

著者プロフィール:斎藤昌義

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 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィールはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤリティフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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