“自分の都合だけで物を言う会社の困ったちゃん”の話をしてくださったのは医療機関で情シスを務めるDさん。「例えば、内科の人は内科の都合でしか物を言いません。でも、内科の都合はたいてい外科には当てはまらない(笑)。科によって要望はさまざまだけれど、最終的には電子カルテという1つのシステムへつながないとなりません。みなさん、本当に譲らない(笑)。まとめ役はツライですね」(Dさん)
全員が使うシステムだと、部署ごとに要望はさまざまです。全員の要望をバランスよく聞き入れて1つのシステムを選ぶのは大変ですね。しかも、自分の都合をまるで全体の総意ように語る困ったちゃんがいて、対応に苦労しているとのこと。
イシノも同じ苦労をしたそうだ。「意見が偏らないよう、できるだけ多くの意見を公平に集めるように意識する必要があります」と対策を語った。
後半では“情シスの役割ではないことも頼む会社の困ったちゃん”が登場しました。物知りな情シスはよく、「ITやオフィス環境に関する何でも屋」とされることも多いですよね。しかしEさんはある日、ITと関係がないことまで頼まれたそうです。「メガネ直して」と。
「精密ドライバーを常備し、自席で社員用PCのメンテをすることもあります。何でも直してくれる便利な人と勘違いされたのでしょう(笑)。メガネの修理を頼まれたのにはぶっ飛びました。ま、できちゃうのは確かなんですけれど」(Eさん)
「精密ドライバーとかは確かに持っているけれど、何で関係ない作業までお願いされるのだろうって思うことが私も結構ありますね」(イシノ)
それでも目の前で頼まれると、イシノもEさんも放ってはおけないようです。いつも“会社の困ったちゃん”を見捨てずに対応するため、周りからは何でも助けてくれる何でも屋だと勘違いされてしまうのでしょう。
そう、頼られない情シスは、ただの**(自主規制)です。
俺たちの情シス第2回「勝手クラウド編」で示したように、「相談される情シスになる。業務部門が自ら率先しようとする改革をサポートし、会社としてのビジネス躍進に貢献する」ことは、今後目指す攻めのIT/攻めの情シスたる理想型の1つです。ユーザーサポートに追われ、情シスが本来やるべき仕事がなかなかできない→ここも今後、ITの力で解決できるはずです。
第二部の懇親会ではこうした同じ悩みを持つ参加者の情シスたちが牛丼を食べながら大いに語り合い、盛り上がりました。
今回の“俺情”も大好評で、「周りに理解者が少ないので、こういう会があって良かった」「本音トークができて楽しかった」といった声を聞くことができました。ITmediaエンタープライズ編集部では今後も情シスのための交流会「俺たちの情シス」を開催していきます。次回も是非ご参加ください。
情シス交流会「俺たちの情シス」、大好評につき第4回の開催が決定しました!
「ノマド族」に困っている情シス、集まれ! 「俺たちの情シス」第4回 | |
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開催日時 | 2015年10月9日(金)18:30〜(18:00開場予定) |
場所 | ITmediaセミナールーム(港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル7F) |
プログラム | 第一部:「ノマド族、ウチはこう対策した!」ぷちプレゼン大会 第二部:ユルめ感が好評 情シス懇親会 |
参加料 | 2000円 |
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