サッカーはデータをどう生かせるのか。データ分析の力は、サッカーをどう変える可能性を秘めているのか。これを探る2回シリーズの前編として、専門家に、サッカーとデータ分析の相性について聞いた。
サッカーの世界では、これまでもデータを生かす取り組みが進められてきた。例えばデータスタジアムという企業は、プロ野球、ラグビートップリーグとともに、Jリーグに関する各種データを取得・分析し、これを主にサッカー関係者へ提供することをビジネスとしている。
さらにJリーグでは、2015年に、データ分析に関連して新たな仕組みが導入された。これは試合中の選手とボールの動きをカメラで追尾し、リアルタイムで情報に変換して提供できるというものだ。
こうした取り組みは、どうサッカーを変える可能性があるのだろうか。一般企業でも、データを活用することを考える際、何を目的に、どういうデータを収集し、どう分析するかが重要なテーマとなるが、サッカーではどうなのか。サッカーとデータ分析の関係を探る2回シリーズの第1回として、サッカーの世界ではデータをどう収集し、どう分析できるようになってきたかを、専門家に聞いた。
登場するのはデータスタジアム 代表取締役社長 加藤善彦氏、データスタジアム フットボール事業部 滝川有伸氏、そして2015年8月、Jリーグアドバイザーに就任した統計家でデータビークル取締役の西内啓氏だ。聞き手はアイティメディア エグゼクティブエディターの三木泉。
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