カーシェア促進でCO2削減へ、NECが仏企業とタッグ

画像認識などの技術を活用して、フランスにおける道路交通システムの高度化を支援する。

» 2015年10月05日 20時25分 公開
[ITmedia]

 NECは10月5日、フランス大手Bouyguesおよび同社グループで道路建設事業を手掛けるColasと道路交通システムの高度化に関する協力の基本合意書を締結した。まずはカーシェアリングの「乗車人数検知プロジェクト」における画像認識や解析技術の有効性を検証する。

 フランスでは都市部に流入する自動車の台数を抑制することでCO2排出や交通渋滞、事故を削減すべく、カーシェアリングの普及促進の方法が検討されている。同国内の道路では試験的に「カーシェアリングレーン」が設置され、通過車両の乗員人数を目視で確認しているが、人による作業では限界があった。

 「乗車人数検知プロジェクト」ではNECの画像認識や解析技術を利用して、効率的に乗員人数の把握ができるようパリ市内の高速道路で実証実験を行う予定。

合意書を締結したColas子会社Aximumのジョセフ・ガンドルフォ社長、フランス経済・産業・デジタル大臣のエマニュエル・マクロン氏、NEC社長の遠藤信博氏(左から)

 各社では実証実験を皮切りに、道路交通システムの高度化に向けた協業内容の拡大を検討していくという。

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