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» 2015年10月22日 08時00分 UPDATE

プロマネ1年生の教科書:チームをまとめる“場づくり”力、あなたは持っていますか? (1/2)

優れたプロマネが使いこなすスキルの2つ目「チームをまとめるスキル」もいよいよ大詰め。今回は自らが定めたチームの方向性をメンバーにどう示すか、そして日々の業務でどのようにチームを“かじ取り”していくかを考えます。

[岩淺こまき,ITmedia]

連載:プロマネ1年生の教科書

 現代のプロジェクトマネジャーは、昔よりも難しいといわれています。多様な人材や混沌とした状況に苦しみ、「自分は向かない」と自信を失うこともあるでしょう。この連載は、プロマネになりたての人や、役職に就いたが“やることが山積みで、関係者の間で日々翻弄されている”人が、限られた権限やリソースの中で「ヒューマン/ビジネススキル」を使ってチームをよい状態へ導くことをテーマに、さまざまなスキルや活用法をご紹介します。

 優れたプロジェクトマネジャーが使いこなすスキルの2つ目、「チームをまとめるスキル」もいよいよ大詰めです。

 ここまでの2回で、多様性に富んだメンバーをまとめ、チームの“かじ取り”をするために“チームの方向性”をしっかりと定め、メンバーに示す必要があるというお話をしてきました。今回はプロマネが定めたチームの方向性をどう、具体的に示すか、そして日々の業務でどのように“かじ取り”をしていくかを考えます。

 はじめに断っておきますが、チームの方向性というものはキックオフで一度説明して終わりではありません。プロマネは「船長」のようなものです。最初に地図を見ただけで目的地にたどり着けるなんてことはまずありません。事あるごとに目的地と現在地を確認し、それを共有する必要があります。日々の中でどれだけ上手に方向性を示し続けられるかが、プロジェクトの成否に関わってくるのです。

“チームの方向性”は「内容も思い」も伝わるように

 チームの方向性を初めて公式に示すのは、恐らくチーム全員が集うキックオフミーティングでしょう。

 方向性を共有する際のポイントは「内容も思いも伝わるようにすること」です。例えば「納期はこう、役割はこう、やることはこれ」などと内容だけを伝えても、メンバーは単に「分かりました」と思うだけ。一方、「みんなで成し遂げるんだ〜!」と熱意だけを伝えても「気持ちは分かるけど具体的には?」と引いてしまう……。両方が伝わってはじめて相手の共感が得られるのです。

photo 思いだけでもロジックだけでも、メンバーの共感を呼び起こすことはできません。プロマネは細心の注意を払う必要があります

 メンバーにとって分かりやすいだけでなく、熱意も伝わる言葉で話すのは簡単なことではありません。自信がなければ練習をしてからキックオフミーティングに臨みましょう。新しいメンバーが加入したときも、その都度チーム全員を集めてしっかりと伝えることを忘れずに。他の人にとってはプロジェクト開始時の思いを振り返るよい機会にもなるはずです。

 繰り返しになりますが「口に出して伝える」ことで初めて、チームの足並みはそろうと考えてください。「何もそこまでしなくても……」などと考えているようではマネジャーは務まらないでしょう。

 さて、チームをまとめるスキルとして最後に、プロマネとして日々の業務でどうチームのかじ取りをするかをお話しします。マネジャーが“チームの方向性”を何度伝えても、それだけでチームがまとまるわけではありません。

 チームの方向性とは、あくまで考えや行動の指針、地図で例えれば「目的地」です。プロジェクトやチームの状況は日々変わります。目的地までどのように進むか、は日々の業務を通じて細かく調整していく必要があるのです。この“軌道修正”もプロマネの大切な仕事といえるでしょう。

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