やばっ、アレの調達で情シスとのバトル、勃発か?女子ヘルプデスクのプロマネ修行奮戦記(1/3 ページ)

いよいよPMBOKの勉強も最後の章に突入! 今度は調達マネジメント? でも、在宅ヘルプデスクは調達するようなものってないような……。いやいや、とっても大事なモノを忘れてた。これって情シスの反発、必至かも……。

» 2015年10月30日 08時00分 公開
[鐙貴絵ITmedia]

これまでのあらすじは

 会社でヘルプデスクを担当する私が、ある日突然、在宅ヘルプデスク部門開設プロジェクトのマネジャーに任命されてしまったから、さぁ大変。鬱憤晴らしで飲みに出かけたら、今度は勢いでPMBOK(ピンボック)とやらを勉強するハメに……。しかもしかも! いつの間にかPMP(Project Management Professional)の資格試験を受けることになっている……。私は在宅ヘルプデスク業務のプロジェクトを成功に導けるのか? PMPの試験に合格できるのか? いや、そもそも、受験できるのか?


 さて、PMBOK(ピンボック)の勉強もいよいよ、大詰め。ついに最後のプロセス、「調達マネジメント」にたどりついた!

わたし ウシシシシッ。これが終われば、プロジェクトマネジメントのプロセス群の全てが終わる! それにしても長かった! まだ先があるけれど一区切りよ! もうちょっとよ!

 と、思わず自分で自分を持ち上げちゃった。実際のところは、「終わる」わけじゃなくて、あくまでも「一通り勉強できた」だけなんだけど、このときの私はそんなことに全く気付いていなかった。

 こういうことってよくあるよね。参考書の重要なところにマークしたり、試験に出る部分をノートに抜き出したりしただけで「勉強が終わった」と勘違いしちゃうという……。単に一区切りついただけなのにね。

在宅ヘルプデスクで調達するものって何?

 さて、参考書を開こう。えーと。調達……調達っと。

わたし 調達? 調達って、業者さんから何かを買うことだよね。私が担当する「在宅ヘルプデスク業務開設プロジェクト」って、何か調達するのかな。

 在宅スタッフがヘルプデスクに使うPCや電話機も、個人で持っているものを使ってもらう予定だから、会社が用意することはないんだよね。これがシステム開発プロジェクトだったら、サーバを調達したり、ソフトウェアの開発環境を調達するんだろうけど……。

 今後は、PCを持っていない人を雇う可能性もあるけれど、「小さく始める」と決めた今の段階では、在宅スタッフはPCを持っている人と、自宅にインターネット環境が整備されている人に限る予定。スタッフも「調達するもの」なのだろうけれど、今回のプロジェクトでは既にメンバーが決まっている。他に何か必要かしら?

 何も思い付かないまま、でも、「何かあるかも」と不安を覚えながら、参考書の調達マネジメント計画書のページを開いた。

 そうそう、ここにきて思い出した。そもそもPMP試験の範囲に、このプロジェクト調達マネジメント・プロセスだって入っているじゃない。勉強しなきゃ。

 早速、調達マネジメント計画書プロセスに目を通す。

わたし えーと。「プロジェクト調達マネジメントは、プロダクト、サービス、所産をプロジェクト・チームの外部から購入または取得するプロセスからなる」か。

 やはり、やることは全て終わっているように思う。

Photo

 「調達マネジメント計画」プロセスの主要なインプットに、プロジェクトマネジメント計画書がある。計画書に基づいて、何を調達する必要があるかを考えなければならない、ということだ。

 しかし、このあいだまとめたプロジェクトマネジメント計画書を思い返しても、プロジェクトを遂行するために足りないものは、もう、ないような気がする……。

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