Lytroが、スチールカメラで培った独自技術「light field」を採用するVR(仮想現実)コンテンツ撮影用のプロ向けカメラシステム「Lytro Immerge」を発表した。撮影データを専用サーバに保存して専用ツールで編集すれば、既存のVR HMDでも再生可能なコンテンツを作成できる。
撮影した後に写真のピントを好きな位置に合わせられるカメラを手掛ける米Lytro Techは11月5日(現地時間)、プロ向けのVR(仮想現実)ビデオ撮影カメラシステム「Lytro Immerge」を発表した。現在専用ページでプロトタイプの試用申し込みを受け付けている。価格や提供時期などの詳細は発表されていない。
Lytroはこのカメラで、スチールカメラ製品で培った技術「light field」を応用することで、迫真のVR動画の撮影を可能にしたという。
Lytro Immergeのシステムはカメラ、専用サーバ、編集ツール、再生エンジンで構成される。完成した動画データは、既存のほとんどのVR HMDで再生できるという。データはHMDに最適化されるが、モバイル端末での再生も可能なので、「Google Cardboard」などでも楽しめそうだ。
Lytroのジェイソン・ローゼンタールCEOは紹介動画で、「真にリアルなVR動画を撮影するためには、既に発表されているVRビデオカメラ(米Googleと米GoProが取り組むJumpやフィンランドNokiaのOZOなどがある)とは考え方を根本から変える必要がある」と語った。
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