Google、iOS向け動画編集アプリのFly Labsを買収 4本のアプリは提供終了へ

Googleが「フォト」への動画編集機能追加の目的で、iOS向け動画関連アプリメーカーのFly Labsを買収した。Fly Labsのアプリは3カ月後にはApp Storeから引き上げられる見込み。

» 2015年11月09日 11時01分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleが、iOS向け動画編集アプリを提供する米新興企業Fly Labsを買収した。Fly Labsが自社サイトで11月6日に発表した。

 GoogleはFly Labsの4本の動画関連アプリの機能を「Googleフォト」に統合する計画という。

 Fly Labsは2012年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。動画編集の「Fly」、動画クリップに特化した「Clips」、動画をスローモーション/タイムラプスに変換する「Tempo」、縦位置で撮影した動画を横位置に編集する「Crop」の4本のアプリを、いずれもiOS版のみ提供している。

 これらのアプリは向こう3カ月間、米AppleのApp Storeで提供を続けるが、その後は更新されず、App Storeから引き上げる見込み。それまでは、これまで有料だったアプリ内購入ツールも無償で提供するという。ダウンロードしたアプリは、提供終了後も使える。

 fly 1 App Storeの「Fly」のページ。アプリ内購入がすべて無料になっている

 Fly Labsによると、同社のアプリは過去18カ月で累計300万本ダウンロードされ、2000本以上の動画の編集に使われたという。

 Googleフォトは、当初Google+の一部だった写真編集・保存・共有サービス。今年5月にGoogle+から独立したサービスになった。写真だけでなく動画もアップロードできる。写真の編集機能は備えているが、動画編集機能はまだない。写真の編集機能も、iOSアプリ「Snapseed」のメーカーを買収することで追加したものだ。

 fly 2 Googleフォトの写真編集機能

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