Chrome OS搭載スティック端末「Chromebit」、ASUSが85ドルで発売

ASUSが、4月に予告したChrome OS搭載スティック端末「Chromebit」を85ドルで発売した。HDMI端子を持つディスプレイやテレビに挿してBluetoothキーボードとマウスと接続するとパソコン代わりに使えるが、デジタルキオスクやデジタルサイネージ用端末に向いている。

» 2015年11月18日 11時21分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 台湾ASUSTeK Computer(以下ASUS)は11月17日(現地時間)、米Googleの「Chrome OS」を搭載するスティック型端末「Chromebit」のグローバルWebサイトを開設した。米Googleによると、同日米国で発売するという。価格は85ドル(約1万円)。

 chrome 1 Chromebit

 Chromebitは、ディスプレイやテレビのHDMIポートに挿すことでChrome OS搭載PCとして使える端末。サイズは123×31×17ミリで重さは75グラム。プロセッサは中国Rockchip製4コア「RK3288C」、GPUはARMの「Mali T624」(1080pサポート)で、メモリは2Gバイト、ストレージは16Gバイト。HDMIポート×1、USB 2.0×1、DC電源ポートを備える。Wi-FiとBluetoothをサポートするので、ディスプレイやテレビのHDMIポートにChromebitを挿してBluetooth対応のキーボードとマウスを接続すれば、PCとして使える。

 chrome 2 テレビやディスプレイのHDMIポートに挿して使う

 スティック型端末としては、既に米Intel中国LenovoがWindows搭載製品を2万円前後で販売している。また、複数の海外メディアのレビューによると、パソコン代わりに使うには、例えばChromeブラウザでタブをあまり多数開けないなどパフォーマンスにあまり多くを望めないという。

 Googleも、PC代わりというよりは、デジタルキオスク端末あるいはデジタルサイネージ用端末としての利用を勧めている。

 例えば、レストランの店頭にChromebitを挿したディスプレイを設置して「Chrome Kiosk」アプリでメニューやお得情報などを表示するといった活用方法が考えられる。Chromebitは「Chrome Device Management Console」でリモート管理できるので、情報の更新が簡単にできるし、Chromeの特徴であるセキュリティー機能でデータも安全だとしている。

 chrome 3 Chrome端末を単目的ツールに変えるアプリが多数公開されている

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