チーム向けコラボレーションツールの「Slack」の専用アプリストア「App Directory」が開店した。160本以上のアプリやボットを検索し、チームで使っているSlackにインストールできる。同社は関連アプリ開発者のエコシステム強化の目的で約98億円のファンドも立ち上げた。
米Slack Technologiesは12月15日(現地時間)、チーム向けコラボレーションツール「Slack」と連係するサードパーティー製アプリやボットの専用アプリストア「Slack App Directory」を立ち上げたと発表した。
立ち上げ段階で約160本のアプリが登録されている。GoogleカレンダーやDropboxなどもある。
Slackは、米MicrosoftのYammerのようなチーム向けのコミュニケーション/コラボレーションツール。無料版でも人数無制限で複数のチームを登録でき、高度な検索機能やファイル添付機能などが使えることで人気がある。APIが公開されているので、多数のボットが公開されているが、これまではボットを探すのが困難だった。
App Directoryは、米GoogleのGoogle Playや米AppleのApp Storeと同様に、カテゴリー別にアプリやボットが分類されており、目的やアプリ名での検索もできる。新着アプリや、Slackが選んだ「Top Apps」コーナーもある。
アプリの場合は、例えばGoogleカレンダーを選ぶと、自分がログインしているチームの一覧に「Install」ボタンが表示されるのでこれをクリックして指示通りに進むだけで連係が完了する。
同社はまた、Slack用チャットボットメーカーの米Howdyがボット作成のためのツール「Botkit」をリリースしたことも発表した。GitHubから入手できる。
さらに、Slack向けアプリやボットの開発者を支援する8000万ドル(約98億円)のファンド「Slack Fund」を立ち上げたことも発表した。Slackと、同社を支援するAccel Partners、Andreesen-Horowitz、KPCBなど6つのVCが出資する。
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