11月12日にWindows 10初のメジャーアップデートがありましたが、その際にパーソナルアシスタント機能「Cortana」がついに日本語対応しました。この機能もまた生産性向上につながるものです。
Cortanaは従来の音声認識とは異なり、こちらのアプローチに返答するというものではなく、アシスタントとしてサポートをする事を目標としています。手が使用できない作業中や、キーボードを打つスペースがない場所での使用用途はもちろんですが、ビジネスの世界ではまた違った価値を生み出してくれます。
例えば、業務データとのアクセス制御を行い、Power BIと連動させて適切なグラフを用意したり、口頭での質問に回答するといった使い方もできます。ビジネスにも使えるアシスタント、これがCortanaなのです。
最後に少し未来の話をしましょう。Windowsを搭載したモバイル端末で使える「Continuum For Phone」です。
例えばWindowsスマホを液晶ディスプレイに接続することで、ディスプレイが単なる画面出力ではなく、デスクトップPCのように操作できる機能です。ワイヤレスキーボードやマウスをモバイル端末に接続すれば、従来のPCと同じように操作できるのです。
モバイル端末の性能も上がってきていますし、資料作成や編集、そしてメール返信などであれば、モバイルのスペックでも十分な対応ができるようになってきています。この機能の活用が進めば、ノートPCやタブレットを何台も持ち歩かなくても、スマホ一台で全て事足りてしまう――近い将来、こうしたワークスタイルが当たり前になっていることでしょう。
しかし、このような生産性の向上だけでは、ワークスタイル変革は起こりません。なぜならセキュリティへの懸念があるためです。
端末の持ち出しを許可する際、情報システム部門側に少しでもセキュリティの不安点や懸念事項があると、ユーザーに管理を任せたり制約が増えたりして、結局持ち出さない選択をしてしまうケースが多々あります。情報システム部門であれば、持ち出し端末を管理する方法も大きな問題でしょう。
次回はこのワークスタイル変革を実現するにあたって欠かせない、セキュリティの強化ポイントを紹介します。
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