HPE、Arubaの統合完了 無線ソリューション事業を本格始動へ

アルバネットワークスの日本ヒューレット・パッカードへの事業移管が完了し、HPEが無線LANビジネスを本格始動させる。

» 2016年01月14日 14時03分 公開
[國谷武史ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は1月14日、無線LANメーカーのAruba Networks買収完了に伴う事業方針を発表した。モバイルソリューション製品の提供を本格化させる。

 米Hewlett Packard(現Hewlett Packard Enterprise)は2015年3月にArubaを30億ドルで買収。有線および無線の統合的なネットワークソリューションの展開を表明していた。国内では1月1日付でアルバネットワークス全社員がHPEへ移籍している。

 Arubaの統合についてHPEの吉田仁志社長は、同社の掲げる「New Style of Business」の戦略に基づく重要な投資と説明。この戦略は企業顧客におけるビジネスの変革をITインフラ、セキュリティ、ワークスタイル、データ活用の4テーマで支援するというもので、Arubaが従来提供する無線LANソリューションがモバイルを活用したワークスタイル変革に不可欠なものだとしている。

HPEの戦略とArubaの位置付け

 また、ArubaでCEOを務めたHPE シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのドミニク・オー氏は、HPEとの統合でArubaのソリューションがデータセンター領域に拡張するメリットを強調。モバイルデバイスを利用して場所を選ばない働き方を安全に実現することに加え、モバイルデバイスやアプリケーションを通じた企業と顧客の関係強化を支えるネットワークソリューションが提供できるようにもなるという。

 アルバネットワークスでカントリージェネラルマネージャーを務めたHPE ネットワーク事業統括本部長の田中泰光氏は、「買収発表の直後は不安もあったが、HPE側の熱意に感銘を受けてアルバ時代の社員が1人も退職することなくHPEに参加した。モバイル時代にふさわしいネットワークソリューションを顧客に訴求していきたい」との抱負を語った。

HPEとArubaの統合効果

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