第41回 就活生にも分かる“プリセールス”の知られざる生態テクノロジーエバンジェリスト 小川大地の「ここが変だよ!? 日本のITインフラ」(1/2 ページ)

就活中の学生さんからプリセールスの仕事について聞かれて、困ってしまうことがあります。ユーザーや製品と関わる立場ですが、実は1つのようで1つではないプリセールスの中身とはどんなものでしょうか?

» 2016年04月01日 07時30分 公開
kokohen

 就活スタートということで、引き続きITインフラの職種について考えてみたいと思います。今回は私の本業でもある「プリセールス」について。

 “プリセールスとは?”につきましては、本連載の第1回、第2回でも解説しましたので、なんとなくイメージできたかもしれません。

 お客様に採用いただくためのシステム設計や提案、プレゼンを行う職務―――こう説明しましたが、全員が“右に倣え”で同じ仕事をしているわけではありません。プリセールスは企業に勤める組織人ですので、全員がストライカーというフォーメーションではベストな結果は難しいところ。“レアキャラ”のプリセールスの仕事について、もう少し詳しく触れてみたいと思います。

難しい質問:「一日の仕事内容を教えてください」

 ここ数年、就活生向けの会社説明会で、先輩社員として色々職種説明を行っているのですが、毎回必ず聞かれる質問が「一日の仕事内容を教えてください!」です。マニュアルどおりのよくある質問なのですが、実はちょっと困ってしまいます。

 なぜなら、定常的なタスクは少なく、その日その日の仕事内容は異なるからです。上述のとおり、全員が同じ仕事をしているわけでもありません。一括りにプリセールスと言っても、その中でいくつかの役割(ロール)があります。

 ですので、希望通り(!?)職種別採用でプリセールスとして入社できたとしても、配属先によっては「聞いていたのとなんか違う・・・」といった結果になりかねません(もちろん、プリセールス組織内で異動することはどの企業でも難しくはないと思います)。

kokohen 学生の質問に答えてあげたいのですが、毎年うまく説明できず困っています
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