ニュースフィード上の動画機能に注力するFacebookが、「ライブ動画」に多数の新機能を追加すると発表した。モバイルアプリのメニュー中央の「メッセージ」ボタンが「ライブ動画」ボタンに置き換わり、グループやイベント限定のライブ動画配信機能、動画フィルターなどが追加される。
米Facebookは4月6日(現地時間)、「ライブ動画」関連の多数の新機能を発表した。これらの新機能は向こう数週間かかる“ローリングアウト”でiOSおよびAndroidアプリで利用できるようになる。
ライブ動画は、日本でも1月から利用できるようになっている、モバイル端末で撮影する動画をニュースフィード上にライブで配信する機能だ。
Facebookはニュースフィード上での動画、特にライブ動画の普及に注力しており、3月にはライブ動画のニュースフィード上の表示ランクを一般的な動画より優先させた。
今回追加された主な新機能は以下の通り。
今回のアップデートで、これまで「メッセージ」ボタンがあったメニューの中央にライブ動画ボタンが設置される。このボタンをタップすると、話題になっているライブ動画や友達が配信中のライブ動画を表示したり、自分で配信を開始することもできる。
メッセージ(Facebookメッセンジャー)はモバイルでは専用アプリでやりとりするようになっており、Facebookアプリのメッセージボタンはほとんど不要になっていたとはいえ、ライブ動画のボタンがメニュー中央に追加されるのはFacebookがライブ動画をいかに重視しているかがうかがえる。
Facebookの「グループ」や「イベント」内でライブ動画が配信できるようになる。家族限定のライブ動画や、フィットネスグループ内でワークアウトのプログラムを配信するといったことが可能だ。リアルタイムのQ&Aセッションなどにも便利だろう。
一般的な投稿と同じように、ライブ動画の視聴者は「いいね!」や「うけるね」など6種類のリアクションを付けられる。これらのリアクションは、米TwitterのPeriscopeのリアクションと同様に、動画上にアニメーションとして表示される。
また、追加されたコメントは、ライブ動画を後から再生したときにも表示される。
配信するライブ動画をモノクロにしたりセピアカラーにする5種類のフィルターが追加される。また、今後のアップデートで画面に落書きする機能も追加する予定だ。
ライブ動画を視聴しているユーザーが、友達をそのライブ動画に招待する機能や、世界のどこでライブ動画が配信されているかが視覚的に分かる「ライブマップ」(デスクトップ向け、今後段階的に提供)などが追加される。
また、Facebookページオーナー向けにはライブ動画の視聴者数を解析できるツールを提供する。詳細はこちら。
同社のマーク・ザッカーバーグCEOはさっそくライブ動画を配信し、これからもライブ動画の新機能を追加していくと語った。
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