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» 2016年06月03日 07時00分 UPDATE

需要旺盛な航空機リース:三菱商事傘下の航空機リース大手が「シリコンバレーのデファクト」を採用

ネットスイートは、航空機リース大手のMCアビエーション・パートナーズが「NetSuite OneWorld」を採用したことを明らかにした。格安航空会社などを中心に旺盛な需要が見込まれ、グループ会社を横断した、より効率的な統合会計システムが求められていた。

[浅井英二,ITmedia]
MCアビエーション・パートナーズ

 ネットスイートは6月2日、航空機リース大手のMCアビエーション・パートナーズが同社のクラウドERP、「NetSuite OneWorld」を採用したことを明らかにした。

 三菱商事の航空機リース部門が独立する形で設立されたMCアビエーション・パートナーズは、現在約100機の航空機を保有し、世界の航空会社にリースしている。今後も新興の格安航空会社などを中心に旺盛な需要が見込まれ、ロサンゼルスやダブリンなどに展開するグループ会社を横断した、より効率的な統合会計システムが求められていたという。

 顧客企業が3万社を超えたというNetSuiteは、企業のERP/財務会計および顧客管理、e-コマースなど、業務全体を単一のクラウド型アプリケーションでカバーしようというもの。単に総勘定元帳をコンピュータシステムに載せ換えるという発想ではなく、顧客レコードにひも付けて全ての情報を一元管理することで、営業、サポート、財務会計、配送、請求書など、全ての業務を継ぎ目なく進めることができるほか、ビジネスインテリジェンス機能とダッシュボードを併せて提供し、経営を「見える化」できるのが特徴だ。

 今回、MCアビエーション・パートナーズが採用を決めたOneWorldは、NetSuiteのグローバル対応版。190の通貨、20の言語、100カ国以上の税務報告に対応し、多通貨で行われるバックオフィス業務をリアルタイムで一元的に管理できる。

 同社の南部聡CFOは、「会社の成長をサポートし、新規の子会社立ち上げなども、最低限の追加リソースで可能になる」と期待を寄せる。

新社長に元日本マイクロソフトの中西氏

中西新社長(左)と来日したジェイソン・メイナード戦略&経営企画担当執行副社長

 この日、ネットスイートは、日本法人の社長に元日本マイクロソフトの中西智行氏が就任したことも明らかにした。日本マイクロソフトでは、2006年から5年間、同社ERPのDynamics事業を統括したほか、SMB事業の責任者としてOffice 365やAzureへの移行を推進したという。

 「NetSuiteは、シリコンバレーのデファクトスタンダード。日本でもデファクトと呼ばれるまでにしたい」と中西氏は意気込む。

 しかし、ERPの導入には、業務に関する豊富な知識が不可欠だ。NetSuiteは、業界特有の機能を簡単に追加したり、顧客がカスタマイズできるようデザインされた「プラットフォーム」でもあるが、ネットスイートだけでは幅広いニーズに対応し切れない。現在パートナーは15社だが、業界ごとのさまざまな業務に精通したパートナーエコシステムのさらなる拡充が求められる。

 5月中旬、カリフォルニア州サンノゼで開催された「NetSuite SuiteWorld 2016」では、「NetSuite Global Ventures」構想も明らかにされている。NetSuiteのクラウドプラットフォーム上で動作し、NetSuiteを補完するアプリケーション、「Built for NetSuite」の開発を促進するのが狙い。同プログラムを率いるジェイソン・メイナード戦略&経営企画担当執行副社長は、「パートナーエコシステム拡充のため、ISVを育成していきたい」と話す。

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