いつの時代も「新しいツールを使いこなすのは若者から」と言われます。情シスの皆さんの会社にも、ほとんど説明しなくてもChatworkやサイボウズLiveを使い倒すツワモノ新人がいるそうです。
齋藤によれば、アイティメディアでも新人たちは人事担当との日常的なコミュニケーションにLINEを活用しているとのこと。この事実は社内のベテラン社員にあまり知られていません……。
ちなみに編集部では、Slackを使う機会が増えています。英語のユーザーインタフェースに抵抗感を覚えるベテラン編集部員もいますが、新人たちは設定変更など、込み入った操作をしない限り、普段使いには問題ないと答えました。
そんな中、片渕からちょっと面白いコメントが……。彼によれば、クイズ好きのコミュニティーではいまもミクシィが盛んに利用されているそうです。ベテランメンバーはミクシィ好き、若手メンバーはLINEやTwitter好きの傾向にあり、その狭間世代にいる彼は、両方のカルチャーの影響を受けたおかげでミクシィのような歴史のあるSNSの利用にもあまり抵抗感が無いようです。
ベテラン社会人は、つい「若者」と一括りにしがちですが、彼らの置かれた環境によって、その実態はさまざまなのかもしれません。会場の情シスの皆さんからも、「世代に関係なく仕事への積極性によって違うのでは?」という声が挙がっていました。
年齢を問わず仕事に前向きな人は、自ら進んでチャットルームを作ったり、コミュニティーのリーダーになったりしますが、あまり前向きではない人はツールの利用すら、及び腰になりがち。新しいツールへの抵抗感は、興味や情熱で払しょくできるのかもしれません。
情シスの皆さんから最も多く寄せられた質問が、「『あの人は老害だな』と感じる瞬間」でした。新人たちを育てなければならないベテラン社員は、つい「それはダメだよ!」などと言いたくなってしまいます。それに対する新人たちの気持ちを、ぜひ知りたいところでしょう。3人の答えは。
「基本的にありませんが、たまに『昔は○○だったよ』と言われても、どうしようもないですし……」(鈴木)
「いきなり『あれ、やっておいてね!』と頼まれると、勘弁してくださいと思うときはあります……」(片渕)
「老害ではないですが、『あの人、○○だからねー』と身内のネタで盛り上がっても、知らない人の場合ではついていけないので……。話題に入れず、寂しさを感じる時があります」(齋藤)
経験の浅い新人たちは、会社や仕事のことについては知らないことばかり。経験豊かなベテランは、つい「知ってるでしょ!」としてしまいがちですが、ちょっとした気配りが先輩・後輩の円滑なコミュニケーションにつながります。
鈴木からは「“呑みミニケーション”で会社やビジネスの将来について先輩たちと語りたいです!」と、情熱的なお願いも飛び出しました。
「草食系」とも評されるイマドキの新人ですが、その心のうちには成長や兆戦への熱いキモチと先輩を思うやさしさを秘めているようです。この後の懇親会も、引き続きベテラン情シスの皆さんと新人たちの熱いトークで盛り上がりました。
ITmedia エンタープライズ編集部では次回の「俺情」も企画中ですので、ぜひ読者の情シスの皆さんもふるってご参加ください!
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